酸味と辛味にクリーミーさも同居する不思議な美味しさのフィッシュカレー
今回作るのはfish molee(moily,moolie,moilee)と呼ばれている東南アジアの広い地域で食べられているお魚カレー。モリーは「シチュー」みたいな意味。
もんのすごい美味しいお魚カレーです!!
日本のご飯との相性の良さが抜群なんです!!
ココナッツミルクをしっかり使うのと使用するスパイスが非常に少ないのが特徴。使うスパイスが少ない分、他の素材の風味や香りが活きてきます。
ココナッツミルクの甘み。
青唐辛子のピリッとした辛味と香り。
そしてレモンやライムなどの香酸柑橘由来の爽やかな酸味も合わさって・・・なんとも不思議な南国の味わい。
あー、書いてるだけで食べたくなってくるわ。
新鮮なお魚を手に入れたらぜひ!!だまされたと思って一度作ってみよう!!
※フィッシュ・モリーも人によって千差万別な仕上がりになるのでこのレシピも色んなバリエーションの中の一例って感じでゆるっと作ってみてください。
※ちなみにタイのグリーンカレーもココナッツミルク使ってるけど味は完全に別物です。
このカレーの特徴(良いところ)
- どんな魚でもOK。本場では白身魚が推奨されるみたいだけどアジやサバなどの青魚でも超美味い。個人的には青魚使った方が好き。
- ご飯がとにかく進みまくる!!止まらない!!!!
- カシューナッツが入って少しレストランスタイルに近いリッチさもあるよ!
- 夏!!って感じがする。(これ作ったのは真冬だけど)
材料(2~3人前)
- ゴマサバ半身 200~250g(骨をとって食べやすい大きさにしたもの。皮付きでOK)
- 玉ねぎ小1個 スライス(大体120g)
- トマト中1個 角切り(玉ねぎと同量)
- 生姜とニンニク スライス 大さじ1
- 油大さじ2
- 塩小さじ1~2
- スパイス
- 青唐辛子2~4本(辛いのが苦手なら半量をししとうやピーマンにしても可)
- レモン果汁 レモン半分の果汁or大さじ2~3
- カシューナッツ 約10粒
- ココナッツミルク約400ml(缶でもパウダーをお湯で溶いて作ってもOK)
- ココナッツファイン50ml(オプション。無くてもOK)
スパイス
パウダースパイス
- ターメリック 小さじ1/4~1/2くらい
- クミン 小さじ1/2~1
作り方
ゴマサバをマリネしておく
魚に塩小さじ1/2、ターメリック一つまみ(分量外)、レモン果汁を加えて軽く混ぜ合わせておく。
ココナッツペーストを作る
魚をマリネしている間にペーストを作る。
青唐辛子2本~3本、ココナッツファイン、生姜とニンニクのスライス、カシューナッツ、ココナッツミルク150ml~200ml(ココナッツパウダー100mlと水100mllくらいでもOK)をフープロに入れてペーストにする。
緩いペーストができる。
玉ねぎと青唐辛子を炒める
続いて油をひいて玉ねぎと青唐辛子と塩小さじ1を加えて炒める。絶対茶色にしない。透明になってきたな~くらいが丁度良い。
ペースト追加
ペーストとターメリック小さじ1/2くらいを加えて炒める。
軽く馴染ませるくらいでOK。「油が分離するまで水分を飛ばす」とか絶対にしないこと。
トマト&魚&ココナッツミルク&クミンを追加
トマトとココナッツミルク200mlほどを加えて沸騰させる。続いてマリネしていた魚をそのまま投入してついでにクミンパウダーも追加!
魚に火が通ったら完成
5分から10分弱火で煮て魚に火が通ればこれで完成。味見して塩加減を調整する。汁気がも少しほしいな、、と思ったらココナッツミルクを50ml~100mlほど加えてまたひと煮立ちさせて調整。
で、完成!!
作る時のポイント
青魚を使う時は高鮮度のものがオススメ
このカレーに限らず、さらっとした南インド系の汁物カレーの場合だと魚を直接グレービーに投入する作り方が多い。
日本では一般的な「軽く塩をして出てきた水分を拭いておく」とか「焼いておく」「揚げておく」といった魚の臭み抜きの工程がレシピに存在しないこともわりと多い。
なので、使用する魚はなるべく鮮度の良いもの。特に青魚は臭みが出やすいので最高鮮度のものを使うのがオススメ。
微妙な感じなら無難に白身魚を使いましょ。
試しにスーパーで売られている古めの魚を使ってみたら、やっぱりグレービーに直接切り身を入れただけだと魚臭さはどうしても消えなかった。現地レシピで白身魚が推奨されてるのも、青魚だと臭みが気になるとかそんな感じの事情もあるんじゃないかなー。
ココナッツファインがあると本格派
ココナッツファインはすりおろしココナッツを乾燥させたもの。そのまま食べるとちょっと硬めで変な食感だけど、軽く煮るだけで美味しい。
このカレーはココナッツミルクだけでも十分成り立つけど、とココナッツライスやほかの南インドカレーにも使われることがあるので一つ用意しておくと意外に重宝する。
ちなみに現地のレストランだとココナッツをすりおろして3段階に分けて絞ったココナッツミルクを使ったりすることもある。
そこまで再現することは難しいのでココナッツミルクパウダー+水で代用している。
まとめ
南インドというよりは東南アジア地域で良く食べられているフィッシュ・モリー。
魚の種類を問わない懐の深さ、色々な素材が混然一体となった風味と味わい、そしてご飯が止まらなくなる美味しさ、、まさに最強のフィッシュカレーといっても良いかもしれない。
いわゆる「インドカレー屋さん」でよく見る赤色とかオレンジ色とかでちょっとクリームっぽくて中にパサついた白身魚が入ってるあのカレーとは、、、全く違います!
すこーしとろっとした辛味、酸味、甘みが強く主張してくるグレービーとお魚の相性は抜群!!
ご飯もたっぷり炊いて、ぜひ一度お試しを!!
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