天然物のシマアジは本当に刺身が一番美味しいんですかね?
そんなこと、思ったことないですか?
シマアジと言えばお刺身!というのは、お魚にちょっと興味が湧いてくるとどこかで聞くかもしれない。
そう、
シマアジって結構お刺身として食べることが多いと思うんですよね。
シマアジって高級魚なんですよ
スーパーでも養殖物で1冊1,500円~2,500円くらいする結構な高級魚なだけに、鉄板とされるお刺身以外は食べたことがない方も結構いるんじゃないかな、と。
近所のスーパーでもこんな価格帯でした。100gあたり1190円。。こんな高いの誰が買うんだろって思いながらいつもスルーしてました。
が
今回(いつかの秋口)はたまたま結構良いシマアジを偶然市場で見つけましたわけですよ!!
鹿児島産の天然もので1.3kg!!(4,500円くらいだった)
これが料理屋さんで出てくるころにはすんごい価格になるんだろうなぁ・・・と妄想しながら即購入!
今回はこの美味しそうなシマアジを8種類の食べ方で食べ比べ!↓こんなことを気にしながら検証してみてました。
- 本当にシマアジの特徴を味わえる食べ方はどんなものなのか
- お刺身が本当に一番おススメできる食べ方なのか
この記事はこんな方向け
- 天然シマアジってどんな味わいか気になる!
- シマアジってお刺身以外の食べ方もアリなの?
- そもそもシマアジって美味しいんですかね?(高級魚なだけで特段美味しいわけじゃなかったりしない?)
鹿児島産天然シマアジの実力を確認してみる
本題の食べ比べに入るまでに今回購入したシマアジの状態をまずは確認。
結構でかい。
脳天締めの痕跡を確認。
エラ周りもキレイ。さすがの鮮度。これ良いものですね。
続いて捌いてみる。
やはりキレイ。内臓脂肪がっつりみたいな養殖系の雰囲気は全くない。でも内臓脂肪は適度についてる。
捌きやすい。骨周りに若干血があるけどこの鮮度の場合気にするレベルじゃない。皮もひいてみよ。
これ!!よく見るシマアジだ!!!!
腹側はちょっと失敗しちゃったけど結構きれいに銀皮が残って美しい。上品な青物のたたずまいを感じますね・・・期待値が、高まりますね・・・!
いざ、8種食べ比べ!!
食べ比べてみる。
CASE1:お刺身
おそらくシマアジが一番多く食べられている食べ方であるお刺身。背側と腹側を切りつけてみた。
まずあれですね。なんか見た目がキレイですねこのお魚。独特のオーラを感じますね・・・
そしてこのサシの入り方がまた期待値を高めてくるw脂ののったブリとも少し似た雰囲気。
一口食べてみると、、、上品ですっと溶けるような感じの脂感。寝かせたマアジを上品にした風味にわりとしっかりした食感。
あ、臭みも全くない・・・。
なんだろ、アジのお刺身なのは間違いないんだけど、とにかく上品ですね。
「うおおおおおうまああああい!!!!」となる系統の美味しさじゃなくて、「これはお高いお刺身だわ」と一発でわかるような、そんなお味でございます。
なんか不思議。白身と赤身の中間の独特な美味しさかもしれない。
CASE2:海鮮丼
続いて酢飯との相性チェック!!
・・・間違いない美味しさ!!
シマアジ自体の味がしっかりしてるので酢飯に負けない。あと食感もそれなりにしっかりあるのでそこまで馴染むってほどでもないなw
でも魚が美味しいのでなんかとってもおいしい。
すごく良い。
CASE3:お寿司
1日おいて身が少し柔らかくなったところで握ってみる。
色合いがとても上品だけどお味の方は・・・?
あ、美味しい。
驚きの美味しさ!!とかじゃなくて「とても良いお魚を食べてる」感が凄まじく強い。
醤油だけでも良いしワサビも良い。風味がとにかく上品だけど味はしっかりもってて不思議な美味しさっすね。
たまり醤油とか濃いめで少し甘めの醤油と相性が良さそう。
CASE4:煮つけ
加熱するとどうなるんだろうね~と思って作ってみた煮つけ。
背側はややパサついてるけど腹側はしっかり脂があるので気にならず。
でもなんだろ、青物の煮つけってやっぱりパサつきやすいよね。パサつかない青物だと鰤か寒サバかノルウェーサバか、くらいじゃないですかね。
あ、風味はやっぱり上品なアジ。
無理してシマアジ煮つけにするほどじゃないかなー。
CASE5:カマ焼き
焼いてみる。
味がしっかりあるし身もジューシー!!
そりゃ美味いよ!!って感じ。
風味もアジの主張がありつつ上品でこれはとても良い塩焼き。
CASE6:一夜干し(≒塩焼き)
身の方も焼いてみる。
皮目がパリッとなってて脂が少し浮き出てとても美味。
驚きの美味しさとかじゃなくて塩焼きとして王道を行く美味しさ。そして王道の美味しさの中でかなり上位に来る上品な美味しさ。
うーん、やっぱりこれ、お高いお魚なんですね・・・。
カボスを絞ってみるとさっぱりしてシマアジとの相性割と良いかも。
CASE7:ムニエル
そういえば油との相性は確認してなかった。軽く塩して小麦粉はたいてムニエルで食べてみる。
食感は柔らかくてやや繊維質で少し白身っぽさもあって・・・あ、サワラにものすごく似てる!!
そこにまた特有の上品なアジの風味が足されてシマアジ独特の美味しさ。
サワラの食感+上品なアジの風味=シマアジ。ですね。
CASE8:味噌汁
シマアジ単体で出汁を取ったらどうなるのかなーと思って残りのアラは味噌汁にしてみた。
ほんのりと脂が浮き出て見た目が中々よろしい感じ。出汁も強めで青ネギ系の香りと相性が良い。
汁物もいけるのねシマアジ。優秀!!
まとめ:天然シマアジを食べるなら刺身や寿司が一番おすすめ
ということで8種類、色々な食べ方で天然物のシマアジを食べ比べてみた。
「本当に刺身が一番美味しいの?」という疑問から始まった食べ比べだったが、結果確かに刺身はベストに近い食べ方だと感じた。
どんなふうに食べても美味しいんだけど、特にお刺身で感じられる脂ののりと不思議な上品さ、アジの風味、食感は他の魚には無いシマアジ特有の美味しさ。
そしてお寿司としても、トロとか脂感の強い分かりやすい美味しさとは別種の、「良い魚とはこういうものか」と思わせる魅力があった。
脂乗りが良いだけが美味しい魚ではないことが分かる。
天然シマアジは多少高くても一度は食べてみる価値があると思う。
あと、シマアジは刺身や寿司など生食でとても上品な美味しさを堪能できる反面、アジの仲間ってのもあって、加熱するとどうしてもややパサつく感もあった。これはしょうがない気もする。アジだしね。
加熱して食べるなら塩焼きをまた食べたいかなー。味自体は濃いので塩して焼くだけのシンプルな食べ方が相性良い気がしたなー。
塩して焼くだけで美味しいってのは良い魚って証拠ですね!
・・・
ちなみに↓養殖シマアジも食べてみました!天然との違いがすごく良く分かったので気になる方はこちらもどうぞ!!
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