養殖サバの味わいがどんなものなのか気になっている方へ!
最近養殖サバ(マサバ)が気になるんですよねー
マサバの脂ののったものってそういえばあまり食べたことが無いなと。
相模湾の釣りではゴマサバが良く釣れるけど脂ののったゴマサバはあまり釣ったことが無いし、スーパーで売ってるサバたちもなんというかそこまで「脂のってて美味しい!!」というものはあまり食べたことが無い。
そんな僕にとってブランドのついた養殖サバはもはや未知の領域。
唐津Qサバとかお嬢さばとかアニサキスフリーのサバとか商品化されたり研究中だったり色々な動きも活発な養殖サバ、今回はそんな養殖サバの中の一つ「むじょかさば」を取り寄せてみた!!
養殖サバってまあとんでもなく美味しいんですね!ということが分かったんだけど、具体的にどんなもんだったのか記録したので、養殖サバが気になっている方は見てみると良いかも。
この記事はこんな方向け
- ブランドの養殖サバってどんな味わいなのか気になってる
- むじょかさばって美味しいのかな?
- 美味しいサバの刺身が食べたい!
むじょかさばの特徴
ところで「そもそもむじょかさばって何すか?」という方は、まず↓こちらのHPをちらっと見るとすっきりします。鹿児島のブランド養殖サバ。
簡単にポイントをまとめると
- 鹿児島長島町の養殖(ブランド化を狙ってる)サバ
- 大きさを500gくらいにそろえており、家庭での調理がしやすい
- 脂のりと身の引き締まり具合が丁度良い
こんな感じらしい。
長島町と言えばブランドブリの「鰤王」を生産しているエリアだし、むじょかさばも美味しいんじゃないかという期待値は高まらざるを得ない。(ブランド系の魚を調べると大抵期待値だけ高まって後でえぇ・・・ってなることが多いけど)
早速取り寄せてみたぜ!
むじょかさば、今回はふるさと納税でたまたま小さめのを5本で約2kgのものがあったので頼んでみた。
発泡スチロールの中にはサバが!!
一匹ずつグリーンパーチに包まれていて、外すと・・・まん丸に太ったかわいいマサバが!!!!!
体表にはぬめりがあって鮮度の高さを感じますね!!
試しに1匹さばいてみると、身が脂で真っ白。おー・・・こいつは確かに養殖っぽい。
7種類の食べ方でむじょかさばの美味しさを探ってみる
CASE1.お刺身
サバを扱う時はなによりもスピードを重視しているのでむじょかさばもガンガン下処理を進めていく。中には身割れしてしまうサバもいたりして、鹿児島から神奈川の距離を運ぶんだからある程度は仕方ないよなーと思いつつもやっぱり少しアニサキスが不安。
でも魚自体はしっかり冷やされていたので、アニサキスがいたとしても目検で見つかりやすいはず!ということで生食OKと判断し、早速お刺身で食べてみる。
柔らかい!!(ということは若干鮮度落ちしたか!?)
そして脂がたっぷり!!
ん、柔らかくてやや水っぽさも感じる・・・そして後味がほんのりサバ臭w
水揚げして半日以内とかの超高鮮度なら気にならないと思うんだけど、個人的にこの「ほんのりしたサバ臭さ」は苦手。醤油だけじゃなくて生姜も欲しいかも。
しかし・・・この脂の乗りは・・・美味しいですな・・・!!
養殖脂の匂いは結構控えめだし、青物に共通して感じる生臭さは一切ない。養殖ものではあるけどかなり扱いやすそうな印象。
CASE2.ごまさば
やっぱりお刺身で食べられるサバを入手したら絶対に作りたいレシピNo1のごまさばですよ。
酒、しょうゆ、みりんを同量混ぜて7割くらいに煮詰め、大量のすりごまと刺身を和えて食べる郷土料理。
そりゃ美味いよーー!!
刺身で感じた水っぽさもサバ臭さも一蹴するほどに甘目のタレとすりごまの香りが強い。そこにとろけるむじょかさばの切り身が絶妙にマッチ!!
あー美味い!!ご飯がとまらないよー!!!
CASE3.しめ鯖
ごまさばを食べて思ったのが、このサバはどうも身を引き締めて水分を少し抜けば臭いがきれいに消えるんじゃないかな・・・ってこと。
そこで大量の塩して1時間、そのあと米酢に浸して20分ほどおいてしめサバを作ってみた。これならラップしたまま2日くらい持つので生で楽しめる期間を延ばせる。
身が引き締まった&サバ臭も脂っぽい匂いも無い。脂がたっぷりだけど酢がきいてるのでさっぱりした感じもありつつ適度に脂が包み込む感じもありつつでめっちゃうまい。
繰り返すけどめっちゃうまい。
酢から上げたのがPM8:00、そのあと3時間ほど寝かせて食べたのがPM11:00。
深夜帯に食べるしめ鯖のうまいこと・・・
CASE4.棒寿司
まる一匹分をしめ鯖にしたのでまだ半身が残っている。酢飯との相性も確かめたかったので生姜のみじん切りと酢飯を合わせて棒寿司にしてみた。
おー!!!!脂のリッチな感じとサバの風味が甘めの酢飯とよく合う!!
しめ鯖とはまた違った美味しさになっててこれはまた文句なしに美味い。
しかしサバって結構味が強いのな。酢飯の存在感がやや薄く感じるw
CASE5.塩焼き
半分一夜干しみたいな感じで作ってみた塩焼き。皮がしっかりしてるのと脂がちゃんとのってるのでうちのグリルでも焦げずにきれいに仕上がった。
あれ、初めてじゃない?こんなに良い色に焼きあがったの・・・
皮がパリっと!身はジューシー!!大根おろし無くても全然いける。そして脂が臭くない!!
クセが強い魚だと思っていたサバの先入観が良い意味で取り除かれたかも。
CASE6.焼き鯖寿司
塩サバにして焼いて、あとは棒寿司と同じように生姜入りの酢飯とラップでぎゅっと詰めて作る。
頭側に近い方は腹身の脂の感じが酢飯とよく馴染んでいて美味い。
ただ全体的には何となくパサついた身っぽく感じるかな?しめ鯖で作った棒寿司のほうがパサつき感もなくて美味しいかも。
CASE7.煮付け
サバ自体の味はしっかりしてるので生姜を加えてで少し強めの煮付けにしてみた。
見た感じは結構普通の煮付けになったんだけど、皮目の脂がしっかりのっていてお惣菜として大変優秀なお味。変な臭みは一切なく、おかずとして安心できる美味しさ。
うん、これはアリですね。
まとめ
むじょかさば、大変美味しくて大変優秀なお魚でした。
食材として万能選手
サバの青臭さは最低限に、でもサバの風味や旨味はしっかり。そして養殖脂っぽい匂いもそうとう控えめになっていて食べやすかった。
刺身は個人の好き嫌いがありそうな身の柔らかさだったけど、ほかの料理はすべて美味しく仕上がったのもむじょかさば自体が良い魚だったからってのは大きい。
身は柔らかめだし、脂のまったり美味しさもあるし、身自体の美味しさもあるしでかなり使いやすいサバだと思う。
身がやや水っぽいので加熱するとか少し塩して水分を抜くとかして身を引き締めて食べると良さそう。
酢との相性が非常に良い
このサバを食べて特に印象的だったのは、しめ鯖や棒寿司にした時の美味しさ。美味しすぎてやばい。
身の水分をしっかり抜いて適度に引き締まった食感と、臭みのない脂とお酢との合わせ技でサッパリしつつもリッチな味わいに仕上がってた。酢飯と合わせても良かったし、生姜、醤油との組み合わせも相性の良さを感じた。
脂乗りの良い青魚はお酢との相性が良いってことなのかもしれない。
いやーマジで美味しかったな。
今のところふるさと納税か専用通販サイトでの取り寄せになるけど、これくらい美味しいならもう一度頼んでみたいな。
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