カサゴの脳天締めをする時の位置と方法を写真で解説【活け締め】

27cm大型のナイスなカサゴ捌き方と下処理
27cm大型のナイスなカサゴ

カサゴを活け締めする時はアジやイサキと違って少しコツが必要

カサゴの脳天締めに何回か失敗したのでポイントを正確におさえておく

八十吉丸でのカサゴ・アカハタ狙いの時にカサゴの脳天締めに何回か失敗してしまった。なぜ失敗したのかというと「刺しやすいところ」に刺してしまったから。

カサゴって、動画や画像でみると結構簡単に眉間にサクッと締め道具を差し込んで締めてるように見えるんだけど、意外とあれをやるのは難しい。とくに常に揺れている船上でできるかと言われると結構難易度高い。

なので今回は失敗した実例の紹介も交えて、カサゴを船上で締める際のポイントとそのための脳天締めの位置を整理する。

カサゴは熟成向きな白身魚なので脳天締めからの血抜き、神経締めの流れをしっかり押さえておくとそれだけ持ち帰ってから美味しく食べられる期間を長くすることができる。

10日以上など、ある程度長期寝かせたいのであればエラを切る血抜きだけでなく、脳天締めや神経締め(ワイヤーを神経に通すこと)も含めた手当をした方がより状態が良くなるのでなおさら脳天締めは正確に行えるようになっておいた方が良い。

ということで、これからカサゴを狙う人はぜひ参考にしてほしい。
※特に失敗例の方。結構紹介系の記事って成功例しか載せてないことが多いので。

この記事はこんな方向け

  • カサゴの神経締めをするときの位置を正確に知りたい!
  • 神経締めのスキルを向上させたい!

正確に脳天を打つには刺しにくいところから狙うのがポイント

失敗例:刺しやすいと感じるポイントは違う

早速だけど差し込を派手に間違えた例がこちら

失敗例_横から

失敗例_横から
失敗例_上から
失敗例_上から

何が間違っているかと言うと、刺し込む位置とその向きだ。

この位置、実は結構刺しやすいポイントになっていてついついここから刺し込んでしまう。本当は眉間に刺さなければならないんだけどそこは結構硬いのでちゃんと固定してやらないと中々入らない。

釣りをしているその瞬間だと中々定まらず、つい刺しやすいポイントを探してしまいがち。今回僕は慌てて締めようとして違う場所に刺しこみ綺麗に処理できなかったことがあったので落ち着いて処理したいもの。

そしてこの位置からまっすぐ下へ刺し込むようになっているがこれも間違いで、ここから刺したらもう少し前方、目の後ろをめがけて刺し込まないと脳天は破壊できない。

そしてここから刺して脳天締めできたときしてもその後の神経締めのワイヤーは通らないし、背ビレに刺される可能性も結構高くなるのでやめた方が良い。

成功例:刺しにくいが正確に眉間を打つと神経抜きのワイヤーが通る

次にしっかり神経抜きまで処理できて瞬殺できる成功例。上の失敗例とは大きく2つのポイントが違う。

  1. 刺し始める位置は目の斜め上
  2. カサゴの上から下ではなく、前から後ろに向かって刺し込む

刺し込む位置は目の斜め上で、より正確に言うと目の上のギザギザしたあたりから。

目の上のギザギザしたとこから入れ込む
目の上のギザギザしたとこから入れ込む
上から
上から。ちなみに上部にある刺し穴は間違えた場所

前からも見てみると、刺し込んでいる位置がかなり違うというのは分かりやすいと思うが、かなり寝かせてカサゴに打ち込んでいるのが特徴。

脳天にまっすぐ到達させるため、と言うこともあるが、この後神経締めのワイヤーを通すので入りやすいようにと言う意味もある。

垂直ではなく側線に向かってやや寝かせて刺す
垂直ではなく側線に向かってやや寝かせて刺す

ということでさらに斜めから見てみてみると・・・
↓こんな感じ!!一番イメージしやすいかも。

斜め前から。眉間の硬いところから入れる。
斜め前から。眉間の硬いところ、ギザギザしたところから入れよう!

まさに眉間から。ここが結構硬くて、ついもう少し上から刺したくなるんだけどカサゴをしっかり固定して正確に打ち込むのが大事。

そして0.8mmワイヤーを刺してみると簡単に通るぜ!!

これが失敗例の場所だとワイヤーは絶対に通らないんだよねー・・・

ワイヤーはこんな感じに入る
ワイヤーはこんな感じに入る

カサゴを下から固定してやると締めやすい

ここまででカサゴの脳天締めの正確な位置と刺し方は押さえられたと思うが、これを実際の船の上でできるかというと結構難しかった。

実際に釣れ始めてから最初の方は船の床にカサゴを固定して刺し込もうとしていたんだけど、これだと結構危ない。

こうやると場所を間違えがち
こうやると刺し込むポイントも間違えがち

生きているカサゴは結構暴れるしトゲも多いから↑のようにやりたくなるんだけど、こうすると背ビレに刺されてしまうことがわりと、結構、ある。

それに正確なポイントにも打ち込めないし、上の例だとまさに魚の上から下に刺し込む形になってしまっていてこの後神経締めのワイヤーは通せなくなってしまう。

なので、カサゴを締めるときはタオルやフィッシンググローブ越しに下からカサゴを持ち、軽く固定して脳天締めを行った方が良い。これで場所も間違えないし怪我することも無くなる。

まとめ

今回は割とあっさりとカサゴの脳天締めのポイントをまとめたが、カサゴがほかの魚と違って難しいのは眉間が硬いこととトゲが多いことかも。

船上は常に揺れていて不安定なので、正確な位置にピックを打ち込むためにもカサゴはちゃんと固定して、刺されないように注意しながら慎重に脳天締めをしよう。

そして刺し込む際のポイントは2つ。

  1. 刺し始める位置は目の斜め上
  2. カサゴの上から下ではなく、前から後ろに向かって刺し込む

これを意識しておけば失敗もかなり少なくなるはず!次のカサゴ釣りでは失敗0を目指すぞー!

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