ニシンの細い大量の小骨に困ってませんか?
この記事はニシンの小骨が気にならなくなる骨切りの仕方を6パターン試してみて検証したものです。
つまり、ニシンの小骨の処理に困っている方向けです。
活〆ニシンを取り寄せてみた
そもそもなんでニシンの骨切りの仕方を検証しているのかとういうと、お刺身用ニシンを入手したものの、骨が気になってそう簡単にお刺身を美味しく味わうことができなかったから。
前からニシンをお刺身で食べてみたかったので北海道のマルホン小西漁業さんから活〆ニシンをお取り寄せしてみたんだけど、ニシンはそんなに甘いやつじゃなかった。。
試しに一匹煮付けで食べてみたら血合い骨だけじゃなくてさらに毛みたいな骨がわさーってあるから骨抜きできるものじゃなさそうだし、食べながら骨をよけるのも一苦労だし、何とか骨を気にせず食べる方法は無いものか・・・
というと、やっぱり「骨切り」をする必要があるわけですよ、ニシンは。
骨切りのバリエーションも効果の優劣がありそう
で、骨切りの仕方を調べてみてたんですよ。
そしたら色んな方法がよりどりみどり・・・もしやニシンってどんな骨切りの仕方でも大丈夫なレベルのわりと雑魚キャラ的な魚なのかな?と思って、一番簡単そうな「薄いそぎ切り」という方法で刺身を数切れ食べてみたら骨が当たって口の中が痛い(笑)
これは食べる気無くすわ!!
ということでネットで紹介されてる骨切りの仕方を色々と実際に試してどんな方法が一番良いのか確かめてみました。
この記事はこんな方向け
- これからニシンをお刺身で食べようとしている方
- イワシやウナギを食べるときも小骨が気になって集中できないけどニシン食べたいという方
- ニシンの骨抜きをしようと思ってたら予想を大幅に超えてくる骨の量に絶望している方
骨切りをするまでの準備
ニシンを骨切りするのはお刺身にする直前。つまり切りつけて盛ればすぐに食べられる状態まで処理を進めておく。
具体的には、①3枚おろしにして、②腹骨をすきとって、③皮を引いた、という状態。↓これ。
今回検証したのはすべてこの状態にしてから骨切りして実食してみたもの。
6つの骨切りバリエーションで検証!!
ニシンの骨切り方法を調べると血合い骨を取り除いたりそのまま薄切りにしたり鹿の子切りにしたりと結構色んなパターンが出てくる。
せっかくなので調べたパターンはすべて試してみた。さらにクロシビカマスで実績のあるハモスタイルの骨切りも試してみることにした。
- 頭側から尾側に向かってそぎ切り
- 尾側から頭側に向かってそぎ切り
- 血合い骨を切り取ってから、尾側から頭側に向かってそぎ切り
- 鹿の子切り
- ハモスタイルの骨切りを身側から
- ハモスタイルの骨切りを皮側から
骨切りバリエーション① 頭側から尾側に向かってそぎ切り
まずはオーソドックスなそぎ切りスタイル。何も考えずにそぎ切りしてみたのがこちら。かるーく酢締めにしたニシンを食べるときにそぎ切りにしてみたもの。
んーむ、、骨が当たって痛い(笑)
刺さるってことは無いんだろうけどこれ、また食べたいとはならないな・・・
酢で軽く締めただけだから骨が柔らかくなることも無くしっかり主張してくる。この骨切りは微妙だわ。
骨切りバリエーション② 尾側から頭側に向かってそぎ切り
よくよく考えると、背骨から出ている小骨たちは尾の方に向かって伸びている。ということは反対方向、つまり尾側から頭側に向かって身を切れば骨は小さく切れるんじゃないの?
ということで早速試してみる。
いやー、ダメっすね。
①よりはましだけど無駄に主張してくるこの「骨感」。気になるもんは気になりますわな・・・。
骨切りバリエーション③ 血合い骨を切り取ってから、尾側から頭側に向かってそぎ切り
そういえば血合い骨を切り離してしまうというテクニックも紹介されてたので早速実践。血合い部分をV字に切り込み、骨ごと取り去る。
そのうえで②尾から頭に向かってそぎ切りにしてみる。
いや・・・②と大差ないっす・・・
なんで?ここまでしてもしっかり感じるニシンの小骨。相当やばいぜ・・・
③の結果で分かったのは「ニシンの骨感は血合い骨を取っただけでは変わらない」ということ。おそらく、非常に細くて細かいピンのような骨がニシンの骨感の素になっていると推測。
骨切りバリエーション④ 鹿の子切り
もはや血合い骨も何も関係ねえ!!縦横交差させて切ればさすがの骨も小さくなるでしょ!というコンセプトの鹿の子切り。
切ってみると結構見栄えがして綺麗な切り方。アジやイワシでやっても綺麗に盛れそうだなー。他のサイトでも紹介されてるだけあって映えるわ。
で、食べた感じはというと・・・
んー、いや、うーん・・・・・きになるかなぁ・・・・。
これまでのそぎ切りや血合い骨切り取ったうえでのそぎ切りと比べると結構良くなってる。
良くなってるんだけど、、家族に食べてもらったら表情が曇ったのでこの切り方もそこまで良くないみたい。
見た目はきれいなんだけどね。ここまで小さく切ってもニシンの小骨は自分の存在をしっかり主張してくる。困った・・・
骨切りバリエーション⑤ ハモスタイルの骨切りを身側から
こうなるともはや残された方法は一つ。ハモやクロシビカマスを相手にする時の骨切りを試してみるしかない!!
ということで身の方からできるだけ細かく縦に骨切りをしてみた。メジャーで計測してみると幅は2㎜、上手くいけば骨も最大2㎜の長さになるわけだからほとんど気にならなくなるんじゃない?
おお!!全然気にならない!!
よく噛んでると一応骨があるんだな、というのが分かる時もあるけど、決して気になる感じではない。口内で骨が刺さりそうにもならないし、嚙んでてどこかに骨が当たるということも無い。
家族に食べてもらっても同じ感想で骨が気にならないとのこと!これなら大丈夫そうだ。
骨切りバリエーション⑥ ハモスタイルの骨切りを皮側から
試しに皮側からも骨切りしてみることにした。
あれ、身側からハモスタイルで骨切りした時よりも少し骨が気になりやすいな。
ハモスタイル以外の骨切りと比べれば断然食べやすいんだけど、身側から骨切りしたものと比較するとこちらの方がやや骨を感じる。
骨も身側の方が太目で皮目に向かうにしたがって細くなっていくから、身側の骨を確実に骨切りできる方が大事ってことなのかもしれない。
骨切りの熟練度にもよるけど、僕の場合は身側から骨切りした方が良さそう。
まとめ:食べやすさベストはハモスタイル骨切り
食べやすいのはハモスタイル、見た目重視なら鹿の子切り
ここまで6パターンの骨切りを試して一番骨を感じなかったのはハモスタイルの骨切りだった。ハモスタイル以外の骨切り方法は骨感は必ずあったのに対して、ハモスタイルの骨切りはほとんど骨の存在を感じないレベルになっていた。
加えて、食感が損なわれているというようなデメリットも無い。
ということで美味しく食べることを目指すなら迷わずハモスタイルの骨切りが良いと思う。ついでに身側から骨切りをした方がより骨を感じなくなる可能性が高い。(多分骨切りのレベルによる)
ただ、ハモスタイルの骨切りをするとそぎ切りのような切り方で見栄えしにくいかもしれない。そんな時は鹿の子切りも選択肢に入れられる。
鹿の子切りは骨の感じにくさという点では中程度、そして結構見た目が華やかになるので、骨感を我慢できるならバランスのとれた切り方だと思う。
番外編:酢で締めて2日ほど経つと骨が気にならなくなる
ちなみにしめサバならぬしめニシンを作って2日ほど寝かせていたら酢が馴染んだようで、骨が柔らかくなってそのまま食べても全く骨感がなくなり、骨切りする必要がなくなった。
このまま生姜とあわせて棒寿司にして食べてみたけどやはり骨感はなし。
骨切りするのもちょっと面倒・・という場合は酢締めや南蛮漬けみたいにして骨を柔らかくして食べるというのも一案かも。
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