初めてのチカメキントキのレシピは刺身と塩焼きがオススメ【7種の食べ方比較】

結構大きいチカメキントキお魚レシピ
結構大きいチカメキントキ

どうやっても美味しいと評判のチカメキントキを高鮮度で入手!

鹿渡島定置からの鮮魚セットにチカメキントキが入ってた!!神経締めもされていて到着時の鮮度は申し分なしの状態!!

釣りでもたまに釣れることがあるチカメキントキ。誰に聞いてもネットで調べてみても「美味しい高級魚」と評判なのでかなり気になっていた魚。

友人が釣ってるのは見たことあるし船の釣果でもたまにみる魚でわりと高級魚扱いされているのは知ってる。でも自分で釣ったことはまだないし、初めて食べることになるので今回はチカメキントキを色々な食べ方で味わってみることにした。

チカメキントキはどんな美味しさがあるのか。どんな食べ方が相性良いのかを検証してみたい!!

・・・先に結論を書くと、身に旨味があってめっちゃおいしかったです!噂にたがわぬ美味しい魚。

加熱するとメバルに似た美味しさが出るので、まずお刺身で食べてみて、そのあとに焼いたり煮付けにしたりすれば余すことなくチカメキントキの美味しさを味わえるかも。あーでもどんな食べ方でもそれぞれ美味しさがあったからなー。どれだけ釣れても文句が出ない魚なのは間違いない!

この記事はこんな方向け

  • チカメキントキを釣った(入手した)けど食べ方が分からない!
  • チカメキントキを初めて調理してみるのでどんな食べ方が相性良いのか知りたい!

チカメキントキの下処理は硬い鱗と大きめな肝がポイント

今回のサイズは34cmほどの良型でとっても食べがいがありそうな雰囲気。しっかり神経締めされてます!!

しっかり神経締めされてます
眉間にワイヤーの跡。正面から見るとやや怖い。

鱗が小さい上に皮もザラザラして超強いし、さらにヒレの棘も結構な鋭さなので、この魚の扱いに慣れてないうちはうろこ取りで丁寧に取るとか諦めた方が良さげ。せめてすき引きにした方が良さそう。

今回はさっと洗ってエラと内臓をとったら、半身の鱗はそのままにしておろした。刺身にするときに鱗付きの皮をそのまま引いたんだけど、その後の皮は↓こんな感じ。超ぶ厚いのが分かる。

鱗付きの皮は引いても存在感MAX
鱗付きの皮は引いても存在感MAX

そして↓こちらが内臓取るときに取れたでっかい肝!!!カワハギ系の魚でもないのにこんなに大きくてきれいな肝がとれるとは思わなかった。

肝パンカワハギと同じくらい綺麗な肝
肝パンカワハギと同じくらい綺麗な肝

色からして間違いなくこの肝は美味しいよね!!大切に食べるとしますか!

鱗付きの皮を引いた後
鱗付きの皮を引いた後

ちなみに身は真鯛の様な白身になっております。

7つの食べ方を試してみた!!

CASE1.刺身

お刺身用に少し切り分けた
お刺身用に少し切り分けた

おお、旨味がすげー!!

食感は柔らかめかと思いきや意外としっかりあって、舌の上で旨味がなんか爆発してる!すげー、これがチカメキントキなのか・・・

捌いてるときから「これは絶対美味しいやつだ」と言う予感がしてたけど金目鯛系の少し柔らかめな脂のりの良い美味しさをイメージしてたので良い意味で裏切られた。

この美味しさは熟成させたイサキとか、ハタみたいな旨味に近い。お寿司にしても間違いなく絶対美味しいやつ。

CASE2.お寿司(肝乗せver)

軽く湯通した肝を乗せて
軽く湯通した肝を乗せて

うん、やっぱり分かりやすく美味い。見た目と違ってわりとしっかりした食感に旨味もあって美味しい。ついでに大きな肝もカットして乗せてみたら結構リッチな味わいになった!

カワハギとかウマヅラハギの肝みたいに「私が肝ですよ!」って主張してくるような香りは無くて、でも味はしっかりあって、形ははっきり保てるほど張りのある硬さを保ってるんだけど、噛めばちゃんととろける。

この肝はアラ汁に溶かしても美味しいかも。

胃袋も美味しい

ついでに胃袋も湯がいてポン酢で食べてみた。カサゴとかの白身魚の胃袋もそうだけど、臭みとかが無くてコリっとした歯ごたえを楽しめて美味い。

下処理が面倒だけど頑張って食べなきゃ・・・!!というほどのものではないけど、普段あまり食べることのない珍しい食材なのでなんだかレア感も相まって乙な美味しさ。

CASE3.カマの塩焼き

続いてカマを塩焼き。塩して一晩冷蔵庫に入れてたので軽く一夜干しみたいになったけど問題なし。

焼いてる途中からイカを焼いてる時みたいななんだかよい香りが・・・。グリルで焼いて毎度のごとく黒焦げ部分もできちゃったけど中身は問題ない!(と信じて)食べてみよう!!

軽く一夜干しチックになったカマ焼き
軽く一夜干しチックになったカマ焼き

香りは太刀魚とかカマスとか焼いた時みたいになんか良い香りする。旨味もしっかりあるし食感も適度にあって食べやすい。ついでに骨離れも良い。

文句なしになんかすげーうまいなこの魚。

「今まで食べた何かに似てる・・・」と家族が言うので何となくそれっぽい魚を挙げてみたら・・・ウスメバル!!確かに!!!メバル系の一夜干しと良く似てる味わいだわ。

食べやすさに風味に旨味の濃さ、肉厚のメバルだと思うとイメージしやすいかも。

CASE4.煮付け(兜煮)

兜煮はもちろん美味しい
兜煮はもちろん美味しい

頭は割って兜煮にしてみる。目の大きさが金目鯛みたいに大きいので味付けも甘目濃いめで短時間で仕上げる伊豆スタイル。

まずは頭の上の方の身を食べてみると、、あ、うまい

少し締まった感じの身質でなんとなく金目鯛に近い雰囲気。でもなんだろ、これと言った特徴はあまり感じないな・・・。

続いてほほ肉。あ、こっちは身がふわっとしててまたうまい

風味はやっぱり大きなクセも無い上品な金目鯛とかメバルっていうのが近いかな?

最後は目の周り。おん、うまい。ゼラチン質でトロっとした感じがあってこれも金目鯛に近い。

美味しいのは間違いないんだけど上品でこれと言った感じが無いな。なんだかあと一押し感のある煮付けだなw

塩焼きでメバルに似た風味があったから、煮付けもあっさりめの味付けの方が合うのかも。

CASE5.アクアパッツァ

ミニトマトやオリーブオイルだけで作るシンプルなアクアパッツァ。貝類を加えてないので魚の出汁がストレートに味わえる食べ方。

シンプルなアクアパッツァ
シンプルなアクアパッツァ

お、上品な白身だけど旨味もしっかりあってスープにしっかり出汁が出てる。

食感が不思議な感じで背側の身は真鯛のように繊維質。でも腹側の身はどちらかと言うとメバルやユメカサゴのように少し弾力のある感じ。加えて皮目の脂とプルっとした食感も美味しい。

色々似てるお魚は思い浮かぶけどチカメキントキだけの味わいかも。

CASE6.ムニエル

ムニエルは塩コショウしてバター&オリーブオイルで焼き上げて、醤油みりんバター白ワインで煮詰めたソースにスダチを加えて食べてみる。

すだちトッピングのムニエル
すだちトッピングのムニエル

いいねぇ・・・うまいじゃん・・・!!!

皮目が少しゼラチン質な感じで美味しいし、旨味のある白身魚の味わいで食べやすい。柑橘の入った和風ソースとの相性も良くて箸が止まらないぜ!

CASE7.松笠揚げ

松笠揚げ作ってみた
松笠揚げ作ってみた

皮付きの身は失敗!!

皮だけの方は松笠っぽくなったので食べてみると見事なサクサク食感。あ、でもちょっと衣が強いな・・・気になる人は気になるかも。

身の方は鯛に似てるけど、よりふわっとした感じになっていて美味しい。揚げたとは言っても皮目がかなりぶ厚いので皮付きのまま揚げるより皮と身は分けて揚げた方が美味しい気がする。

まとめ

チカメキントキの美味しさを分かりやすく確かめるなら刺身と塩焼き

チカメキントキ、食べてみた感じだと、食感は真鯛とメバルのハイブリッドで旨味はクエやハタのような強さを持っていた。

中でも旨味が特に感じやすかったのはお刺身。

加熱して美味しいのは間違いないけど刺身でも「!!」ってなるくらいの旨味を持っているので、初めてチカメキントキを食べてみるならお刺身がオススメ。

そして加熱系で一番分かりやすく「美味い!」と思ったのが塩焼き(一夜干し風)。

ウスメバルの一夜干しは青魚系とちょっと違って、日本酒でもまぶして熟成させたような独特の風味があって美味しいんだけどチカメキントキのカマを焼いて食べた時もその系統の風味を感じた。

ということで、チカメキントキは煮付けや洋風の加熱調理でも美味しく食べられる白身魚だけどその特徴を一番強く味わう食べ方なら焼いて食べてみるのが良さげだと思う。

取りにくい鱗と大きな肝にはまだまだポテンシャルを感じる

チカメキントキはぶ厚い皮と超絶取りにくい小さな鱗、そして大きな肝を持っていて、食材としても大きな特徴。

鱗をあえて取らずに切り身にして皮をカリッと焼き上げるポワレにすればそのまま美味しく食べられるし、上手く使えば松笠揚げもできそうだった。すき引きで丁寧に鱗を取っていっても良いけどチカメキントキの場合は皮自体が結構存在感あるからどうにかして活かす食べ方をした方が楽しそう。

肝はお寿司にちょこんと乗っけたり、ウマヅラハギの肝と合わせて味噌で溶いて鍋で食べたりしてみた。味わいは臭みも無く上品な肝だったので、他にも蒸したりして単体で味わったり、色々な使い方のできる部位だと思う。

今度チカメキントキを手に入れたらがっつり肝和えとか肝をバターソテーしてムニエルに添えてみたりとか、肝自体をもっと味わう食べ方も試してみたいな。

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