どんなお魚なのか気になっていた高級魚サクラマスを実食
サクラマス。
マルホン小西漁業さんの商品で春先に必ず出てくる魚。
いつもべた褒めされているのが気になってしょうがなかったこの魚。。
気になり始めて数年間は手を出してなかったんだけど、活〆の秋鮭に手を出してから「鮭系ってかなり旨いのね!」ってことに気づいてしまい遂に買ってしまいました。
折角買った高級魚なお値段の活〆サクラマス、色んな食べ方で検証するしかないよね!
この記事はこんな方向け
- サクラマスって何?鮭となんか違うの?
- サクラマス気にはなってるんだけど大きさの割にちょっと高くて買う気が起きないんだよね
- そもそもどんな食べ方があるのよさ
サクラマスってどんな魚なのかネットの評判を確認してみる
実際にサクラマスを食べる前に軽く調べてみた。
大きくは↓これが特徴っぽい。
- 大きくなるほど脂がのる
- 3月~初夏までが旬
- 季節もの
大きくなるほど脂がのって美味しくなるとくのはサクラマスの結構大きな特徴らしい。でかくなると「板ます」と呼ばれ、高級料亭くらいでしかお目にかかれないとか。まあ確かにスーパーでそもそもサクラマス見たことないや。
旬は春から夏まで。なのでサクラマスを生で買いたいならこの時期を狙うしかない。サクラマスが販売されだしたら春を感じるってことですね。
さっそく頼んでみたらこんな感じで届きましたよ!!
マルホン小西漁業さんから注文した多分3kgのサクラマスが到着!!
発泡スチロールを開けると新聞紙+氷でしっかり冷やされてるご様子。
そしていざ、包みを取ってみると・・・・
どーん!!!!!でかいぜ!!
うおおおお、歯がこわいぜ!!
いざ捌いてみる!!
鮭の仲間だからきっとぬめりがあるんだろうなと覚悟を決めてさばいてみる。
ぬめりはあるけど鱗取れやすくて良い
たわしを使うことなく、出刃包丁で鱗ごとぬめりを取ることができた。しかも鮭よりやや簡単。意外と捌きやすいのかも?
身は柔らかいので優しく扱おう
鮭に負けず劣らず身が結構柔らかい。イシダイを捌くような気持でいると包丁を入れたときに失敗しそうなので慣れるまでは慎重に刃を進めたほうが良さげ。
あとなんかさばいてるときに良い香りがするんだよな、サクラマス・・・。なんだろう。
身は鮮やかなオレンジ色が映える
そしてとりあえず3枚おろしになったのがこちら。
身が本当に色鮮やかで、秋鮭とは趣が異なる感じ。うーんこいつは美味そうだ!!
色んな食べ方してみましたよ!!
捌き終わったので、色んな食べ方でサクラマスの美味しい味わい方を調べてみました!!
case1:塩焼き
まずは塩焼きで、と説明書きにあったのでハラミとカマは焼いて食べるぜ!
やっぱりすごい量の脂がしたたり落ちてきてグリルの下に脂がたまったw
身自体も焼いたというより揚げたって言ったほうがしっくりくるような仕上がり。
・・・あれ、上品な美味しさ?
脂はすごいのに超軽い・・・どういうこと・・・?
鮭鱒の香りと香ばしさ、それにがっつり脂があいまって超うまいんだけど、とにかくめっちゃ軽い。
アトランティックサーモンの脂のようにくどさを感じるような脂と全く違って、なんなら存在感薄く感じるレベルで軽い。
これは他の魚で感じたことないな。
初めての脂体験w
case2:ポワレ
塩焼きの次はフライパンで焼いてみよう。
少し強めに皮をパリッとさせてみた。
焼いてるそばから脂がにじみ出てくる。へえ、これはなかなか・・・
ほーん、別にそこまでふわっとしてるわけじゃないけどなんかやっぱりうまみが強い気がする。
これは素直に美味しい。
あと後味にかすかに鮭のような川のマスのような独特の香りがあってものすごくビールとか飲みたくなる(笑)
case3:ムニエル
ポワレというかそのまま揚げ焼きみたいな感じで少し身をパサつかせてしまった気もするので、次はかるく小麦粉はたいてバターでムニエル。
やっぱり脂がしっかり出てきてムニエルも少しパリッとした感じに仕上がった。
あ、ふわっとした感じが出てる。これもまた結構うまい。ムニエルはふわっと感が強くて分かりやすく鮭よりうまい。
case4:西京焼き
見た目完全に鮭w
食べてみると、脂はしっかりのってるんだけど味わいは軽い感じで鮭とは何か違う。
とりあえずこれはものすごく美味い。
鮭の仲間って味噌や酒粕とやたら相性良いよなー。サクラマスも同じく味噌との相性は抜群っぽい。
case5:味噌汁(三平汁)
良い出汁が出るという噂を信じて昆布とあらでだしを取ってみる。
中骨と頭はすこし塩を振って一晩冷蔵庫に入れて、軽く焼いてから昆布と一緒に出汁を抽出。
あー、もう良い香りが!!!
煮てる時から焼き付けた香ばしい香りとあら出汁の香りが相まってもう超おなか減ってくる!!
味見してみるとぐっと力強い出汁になってた。
後は根菜類と一緒に薄い味噌仕立ての三平汁にして・・・
いやーやっぱり美味しいよね!!鮭の仲間は三平汁との相性超良いね!
case6:唐揚げ
次は小麦粉をまぶしてさっと揚げてみる。
外はカリッと、中はふわっと。
お、ムニエル同様かなりのふわっと感ある。でも長めに揚げたものは少し身が締まっちゃったな。。
一口大にカットして軽く揚げるくらいがサクラマスは丁度良いのかも。
case7:刺身(ルイベ)
最後は禁断の食べ物、ルイベ。
サクラマスは虫が良くつくので生で直接刺身はNG。アニサキスなどの虫対策として必ず-20℃以下で24時間以上の冷凍が必要。
見た目はサーモンですね。脂がしっかりのってるのが分かりますね。
どれ、一口・・・おわ、めっちゃうまい!!
一度冷凍したのに食感が変になってないし、柔らかくて脂が超のってて鮭鱒系の香りもある。なんかすごい。
スーパーで売ってるお刺身用のサーモンを味わい濃くして脂のり最強にして口当たり滑らかにしたらサクラマスになりそう。
酢飯とも合いそうだし、半解凍で食べるのも脂がさっぱりして丁度良いわ。しっかり脂ののったサクラマスの食べ方としては一番良いかもしれない。
しかしマジで美味いなこのお刺身・・・。
まとめ:刺身がマジで超超うまかった
自分の語彙力の無さがちょっとあれなんだけど、刺身が本気で美味しすぎ。サクラマスやばいのが良く分かった。
サクラマスの持ち味は風味の濃さと脂がのってるのに重くないところかも
塩焼きやポワレ/ムニエルで印象的だったのが脂のりが超すごいのにくどさを全く感じなかったこと。軽すぎて一瞬「脂じゃなくて水分だったりする?」と勘違いしそうになるほど軽かった。
養殖ブリの脂くどさとは対極に位置すると思う。
で、そんな軽い口当たりの脂を一番思いっきり感じることができたのがお刺身。
おいーしかったです、お刺身。ほんとに。
そして鮭鱒系の独特の風味や旨味も濃かった。風味に関しては調理法によっては少し強いなって思う人もいるかもだけど、焼いたり汁物にしたり、野菜と合わせたりするととても美味しい風味。
「これがサクラマスってやつか!!」感を味わえるのはこの風味あってこそかも。
加熱調理は万能だけどふわっと感を楽しむなら小さめカットが良さげ?
塩焼きで美味い、ポワレもムニエルも美味い。西京焼きや三平汁など鮭系の魚で良く調理される方法とは相性抜群でとっても美味しい。
なので生食でなくともサクラマスはかなり美味しいお魚なのが良く分かった。加熱系でNGな食べ方は多分無い。
ところでサクラマスは身がふわっとしてるみたいなことをネットでよく目にしていたんだけど、今回それを感じたのはムニエルと唐揚げ。
特に唐揚げは小さめにカットした身の方が火の通りが早かったからか、確かに食感がふわっと仕上がった。ただ、何も意識せずに調理すると食感に関しては秋鮭とそんなに変わらないような。調理次第ってところですかね。
刺身を食べたいなら生を買って冷凍より最初から冷凍されているものがおすすめ
ということで、軽いけど超脂ノリノリなサクラマス。超おいしかったし、中でも群を抜いて一口目から「これやばいっすね!」って感想を持ったのはお刺身(ルイベ)だった。
なので美味しく食べる方法としてお刺身はおすすめしたいんだけど、、アニサキスを代表する虫がほぼ必ずいると言われていて、冷凍せずの生食は厳禁な魚。
推奨されるのは-20℃24時間以上の冷凍なので一般のご家庭の冷蔵庫ではこの条件をクリアするのは少し難しいはず、、ということで、安全にお刺身を食べてみたいという方は冷凍ものの通販を利用しましょう。
あとで寄生虫にやられるよりマシだし、なんも心配もせずに美味しくサクラマスの刺身を味わえるなら最初から冷凍されている状態で手に入れるのが間違いなくベスト。
マルホン小西漁業から冷凍半身も出てたのでお試しトライもアリかも。刺身を食べるためだけに冷凍を買う価値のある魚だと思うので気になってる方はぜひ。
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