甘鯛を手に入れたならやっぱり一番美味しい食べ方が知りたい!!
高級魚の甘鯛!
東京湾相模湾では秋口からメインで狙える船宿が増えてくるお魚で、調子の良い時には40cm、50cmを超えてくる大型が釣れることもある。
そんな甘鯛、あまり数釣れる魚ではないので折角手に入れたら美味しく食べたいもの。
まあどう食べても美味しいお魚だからこそ高級魚と言われているところもあると思うんだけど、、だけど、、、!!やっぱり一番美味しい食べ方は知りたいよね!!
ということで、今回は美味しい甘鯛を色んな食べ方で味わってみて、魅力が一番引き立つ(と思われる)食べ方を調べてみた。
ちなみに最近は鮮魚セットのようにお取り寄せでも素晴らしい鮮度で入手できるようになったので、この記事で甘鯛が気になってしまった人は釣りでなくお取り寄せという手段もオススメ。
この記事はこんな方向け
- 松笠揚げ以外の甘鯛の美味しい食べ方を知りたい!
- 甘鯛ってどんな食べ方があるのか知りたい。
- オーソドックスな食べ方をした時にどんな味わいなのか知りたい。
7種の食べ比べ開始!!
さっそく甘鯛を色んな食べ方で比較してみる。
お刺身
まずはお刺身で・・・
おろしてそのまま食べてみる
エビのような甘みがあって食感が超珍しい。
他の魚ではあまり似た食感は経験したこと無いなー。水気が多い感じがあるから少し塩とかで脱水した方がもっと美味しいかも。
軽く塩して脱水してから食べてみる
甘鯛の基本は脱水してからの調理と聞いているのででそのままのお刺身だけじゃなくで脱水したものも用意した。
今度は食感にねっとりした感じが生まれて甘みが増してる!
うーん、さらにエビ感が増して面白いな!!
汁物
続いて汁物。
頭とカマを一度湯通しして洗ってから昆布と一緒に水から煮だしてみた。せっかくなので塩ひとつまみとお醤油小さじ1/3くらいで味付けをして水菜などのお野菜と一緒に食べてみる。
お、非常に強い旨味のある出汁!!
見かけによらずすごい芯のある濃い出汁が出てる・・。
甘鯛だけでこんなに強い出汁が取れるとはなかなかのポテンシャルを感じる!これなら甘鯛があるときはカツオ出汁は必要なさそう。
松笠揚げ
甘鯛といえば松笠揚げでしょ!!というほどメジャーな食べ方。
皮の方を上にして、熱した油を数回かけると綺麗に鱗が立つので後は身も一緒に揚げれば完成!
スダチを絞って塩を軽く付けながら食べてみる。
へへー、なるほど。鱗のサクサクっという食感と、身のふわっとした食感のコントラストが特徴的。身のふわっと感はさすが甘鯛。
面白い食べ方ですねって感じ。
・・・とういか炭酸系のお酒がほしくなる味だな!
煮付け
松笠揚げでも感じたが、加熱するとふわっとした身の食感になるのが甘鯛の特長の一つ。
ということでさっと煮付けてみるとどうなるのかな?と思って試してみた。
ふわっとした食感は健在ですよ。風味も上品で美味しい。
試しにこどもに一口あげてみたらそのまま半分以上食べられた。子供の味覚的にもとても美味しいということらしい。
強い主張がある煮付けではないけど、上品さと身のふわっと感がすごく良い一品。
なるほど、これが高級魚ってやつか・・・。
昆布締め
軽く塩締めしたお刺身はエビっぽい甘みが濃厚になって美味しかった。
そしたら次はそれに昆布の旨味も足したらもっと美味しくなるんじゃね?と思って早速トライ!!
(写真撮り忘れた)
あー。
うん、まぁ・・・予想通り?
塩締めした刺身に昆布の風味と旨味が素直に足されたような味わい。特に喧嘩もしないけど、例えば真鯛みたいに劇的に美味しくなる、というものでもないみたい。
美味しいけど期待値高すぎた。
一夜干し
ひとしおの甘鯛、みたいな言われ方があるように甘鯛は水分が多い。なので、焼く時にも軽く塩して一晩おいてから焼くのが美味しいらしいと良く聞くが、実際はどうなのよ?
確かに。
これは確かに美味い。
ふわっとした食感は少し控えめになって、代わりに軽く干したときの独特の旨味が出てきた。それにしてもお上品な一夜干し。
これが朝食に出てきたら間違いなくテンション上がる。
ムニエル
塩して脱水したあとに胡椒、小麦粉をまぶして皮目をパリっとさせたムニエル。
おお!?
身がふわっふわしててめっちゃ美味しい!!
良くほぐれる身ですごく優しい味わい。これは・・・マハゼの天ぷらとかととっても良く似てる味わい。
ハゼ系って小さいからふわふわしててもすぐに食べきっちゃうんだけど、甘鯛は身が大きいので食べ応えのあるふわふわ白身!!甘鯛のふわふわ感を一番引き出せてる食べ方かも!
いやしかしマジで美味いな。他の食べ方より群を抜いて美味しすぎるわこのムニエル。
まとめ
甘鯛、結構他の魚と分かりやすく違う美味しさを持つお魚でした。
お刺身は他の魚にない独特の美味しさ
まずお刺身で食べた場合、身の柔らかさと甘さが非常に特徴的。
イカやエビのお刺身を食べたときに感じる甘みと同系統でかつ身が少しとろける柔らかさに近いものがある。
甘みという点では、例えば寝かせた石鯛が少し似ている気もするけど身の柔らかさという点では対極に位置する。柔らかくて甘みのあるお刺身というのは甘鯛だけかもしれない。
ということで初めて甘鯛を食べるならお刺身でその独特な美味しさを味わうのもオススメ。
甘鯛の魅力が一番活きるのは加熱系かも
そして、甘鯛はお刺身でも美味しいけどその身の柔らかさが加熱することでふわっとした食感になり、さらに美味しくなる。
基本的にどんな加熱の仕方でもふわっと感は失われないので焼き・蒸し・揚げのどの調理法でも美味しいはず。
中でも、今回食べ比べてみた限りではムニエルが飛びぬけてふわふわ感が強かった。
薄い衣が油をまとった美味しさに加えて中身の水分を逃がさないので天ぷらのように中は蒸されるように調理されるようなので、食べた時のリッチさとふわっとした食感両方楽しめて満足度が非常に高い。
ということで松笠揚げも甘鯛ならではの食べ方の一つであるけど、甘鯛の魅力が一番感じられる美味しさという点においては間違いなくムニエル。
甘鯛くらいの大きさの魚でこれだけふわっとした白身を堪能できる機会はあまりないので、松笠揚げ作るハードルが高いな・・・とか食べ方を迷ってるなら騙されたと思って一度ムニエル作ってみよう!!
甘鯛のムニエル、本当に美味しいよ!!
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