真冬のアウトドアは本気の服装を考えよう
真冬に海釣りをするけど寒いのは超苦手!どんな服装が良いのかな…?とお困りの方へ。
真冬の釣りや登山など、冬季アウトドアは服装は多少高くてもしっかりしたものを揃えよう。
下手をすると釣りを楽しむ以前に震えて動けなくなり何も出来ずに退散する羽目になることもあるし、場合によっては低体温症になったりする…など、死に繋がるほどの大きなリスクと常に隣り合わせの状況に身を置くことになるからだ。
冬のアウトドアで後悔してしまう状況は手遅れだ。冗談抜きで。
では冬の釣りに必要な服装をしっかり揃えるとなるとどういうお店で選べば良いの?というと、スポーツ用品のメーカーやアウトドア用品のブランドが出しているラインナップを揃えるのが鉄板。
タウンユース向けの服を出しているファッションブランドが「実用性重視!」と謳って出しているアウターで気温がマイナス圏に入っている環境下に何時間も居続けることを想定されているものはほとんど無いと思った方が良い。
餅は餅屋、ということばに従っておこう。
小さいコストで大きな効果を得やすいがインナー
とは言えアウトドアブランドの出しているギアは軒並み高価格なものばかり。。全部揃えようとすると数万円がさらっと飛んで行ってしまう。
すぐにそんなコストをかけるのはちょっと・・・という方にこそおすすめしたいのが、インナーから揃えていくということ。
例えば太平洋側の真冬であれば雨に降られることは少ないので、アウターとして撥水効果が弱い素材で作られているものであっても天候が絶対に晴れ!というのであれば高機能なものを用意しなくても大丈夫だったりする。
この点、インナーは天候による妥協ラインが無いのでどんな時でも使うことになる。
そして比較的安いというのも特徴の一つだ。一番外に着るアウターもしっかりしたものを選ぼうとすると30,000円以上することもざらにあるが、インナーは4,000円代から揃えることができる。
と、いうことで、インナーって実は、コストが小さいわりに色んなシーンで使うことができるので結構優れものなのだ。まずはインナーに注目して準備してみよう!
この記事はこんな方向け
- 真冬の海釣りに耐えられる一番暖かいインナーを探している
- 自分の釣りスタイルに合ったインナーを探している
- 真冬のインナーの選び方を知りたい!
真冬の船釣りにも使える2点と動き回るスタイルにおすすめの2点
釣りにおける最強の暖かさを誇るメリノウール系のインナー
一般に釣り、というと定位置に長時間留まって釣る事が多い。
船釣り、釣り堀、堤防での釣りはこのタイプ。基本的に立つか、座るか。座って作業をするか、立って誘いをかけるか、、くらいの動きしか発生しない。
そして現在モンベルからただ一つ、定位置で作業をするようなシーンまで想定したインナーが用意されている。
それがスーパーメリノウールだ。
①モンベル「スーパーメリノウール EXP.」
結局羊の毛に勝る繊維は無いというか、、吸湿発熱量が半端ないウールに対して速乾性能もプラスしましたよ、というのがモンベルのスーパーメリノウールシリーズ。
その中で最も厚手に作られているのがEXP.
利用シーンとして極寒の環境下に長時間居続けることを想定されているため、発熱機能に対して最大のウェイトを占めて作られている。
そのため、構成比はウール79%+ポリエステル18%+ナイロン2%+ポリウレタン1% 。
このウール率の高さとプラスアルファの素材との組み合わせが特徴的。
登山は他のスポーツ系アウトドアと異なり、身体を積極的に動かしていない24時間ずっと温かくなければならない。そのため、身体をあまり動かさない状態においても発熱してくれるインナーが貴重なのは確かだ。
そして登山専門の衣料品を数多く手がけてきたモンベルがわざわざ発汗の少ないシーンに最適なインナーとして売り出しているのだ。スーパーメリノウールを超えるレベルで釣りに適しているインナーは中々出てこないはず。
ということで例えば僕が趣味にしている船釣りで言えば最強はスーパーメリノウールEXP.だと思っている。
②ラパサ「メリノウール ベースレイヤー 」
モンベル以外のメーカーからもウール率の高いインナーは世に出ている。その中でも突出しているのがラパサのインナーだ。
こちらは100%メリノウール。羊の毛のみで作られた製品になるのでその透湿性や保温性の高さはかなり信頼できる。
価格もモンベルのスーパーメリノウールシリーズと比較すると半額ほどに抑えられるので、まずはウールを試してみたいという人はラパサを一度使ってみるのも良いかも。
歩きながらポイントを探すスタイルの釣りにおすすめのインナー
釣りと言ってもずっと定位置にいるのではなく場所を移動しながらポイントを探る場合もある。言い換えると、常にどこかの体を動かしながら釣りをするような場合。
海釣りでは陸からのカサゴやメバル狙い、淡水では川べりを歩きながら釣りをするような時に特におすすめできるのはこちらの2点だ。
③ミズノ「 ブレスサーモアンダーウェア ウール・ヘビーウエイト 」
スポーツ用品メーカーとして名高いミズノから出ているブレスサーモ。元々外の運動時に使えるインナーを想定して作られている分、発汗時の吸湿発熱の機能が一番の特長。そしてサイズ感はピッタリめなので小太ってきた自覚のある方は要注意。(経験より)
ポリエステル56%、ウール37%、ブレスサーモ7%
ちなみにこのシリーズは2020年あたりで終了となり、「ブレスサーモ アンダーウエアEXプラス」が入ってきている。
④モンベル「ジオライン EXP」
国内アウトドアブランドとして名高いモンベルのジオラインシリーズ。保温性能があるのは当たり前として、登山の際は身体の冷えが生死を分けるため、速乾性能に対して特に強いこだわりを持って作られている。使うなら迷わず厳寒地用のEXP。
ちなみにこのラインはウールは全く使われていないのも特徴の一つ。
ポリエステル(ジオライン)100%
インナーは使用想定シーンと自分の体型から選ぶとGood
そもそもなぜ釣りのスタイルごとに別のインナーをおすすめしているのか。
それはインナー自体が「保温」だけを解決すべき課題と限定しているわけではないから。
極論、真冬に何をしていても快適さを保てるインナーがあればそれ一つで事足りるのだが、現状そのようなインナーは開発されていない。
真冬のアウトドアで身体を動かしている場合、汗を大量にかくので温かいというだけでは快適さを保てない。それどころか汗冷えによる体温低下を招くこともある。
そういった場合、インナーには保温だけでなく速乾性能が同時に求められることになる。
インナーの使用想定シーンは2種類
発熱性、保温性に優れているのが冬季アウトドア用のインナーの特徴だ。そしてインナーにも大きく2種類のタイプに分かれている。
- Aタイプ・・・身体を動かす時に効果を特に発揮するタイプ
- Bタイプ・・・身体を動かさない時に効果を特に発揮するタイプ
どちらも保温性能があるものの、Aタイプは速乾性能、Bタイプは 吸湿発熱性能にウェイトが置かれている。
まずはこの2種類が存在していることを念頭に置いて各社の出しているインナーを見ることが必要だ。
ちなみに、モンベルのジオラインはAタイプ、スーパーメリノウールはBタイプ、ミズノのブレスサーモはグレードが上がるごとに吸湿発熱性能をもちつつAタイプに近づけているようなイメージ。意外とラパサのメリノウールはAとBの中間にあるかもしれない。
インナーのゆとり設定も2種類
選ぶときに口コミを良く調べないと見えてこないのがインナーのピッタリ度。
ピッタリ度、個人的には超重要。
自分の体型が少しやせ型であればほぼ心配はいらないが、少しお腹が出てるとか、ぜい肉が付いてきた、、という感じだと十二分に注意すべき観点だと思う。
というのも、このタイプのインナーはもともと冬季のアウトドア≒スポーツを前提に考えられているため、着用した時のゆとりはできるだけ少なく、すぐに汗を吸着できるように作られていることが多い。
なので、少し太ってきたな・・・という場合は通常より1サイズ大きいものを用意するのが吉だ。無理して着ると身体が押し付けられて船酔いの原因にもなりうるので要注意。僕は見事に船酔いした。
自分の体型を良く振り返ってサイズを選ぼう。
まとめ
釣りで迷うならスーパーメリノウール!サイズ感は注意!!
ここまで色々と書いてきたが、ぶっちゃけ「真冬の釣り」ならスーパーメリノウールが一番安心だ。そんなに気温が下がらず、暑くなった場合は上着を脱げば良い。暖かいに越したことは無い。
そして、そもそも釣りは歩いてポイントを探し回るにしてもジョギングより活動量が小さいことが多いので発熱量が圧倒的に高いものを選んだ方が暖かく感じられる場面が多い。
ブレスサーモなどの製品が決して大きく劣るわけではないが、そもそもの製品が持っている課題解決シーンが若干釣りとは違うのだ。
その点からも、冬場の釣りインナーは目的と手段をがっちり合わせてきたスーパーメリノウールにしておくのがオススメ!!
そしてどのメーカーも割と体のラインにピッタリさせてくるので太ってきた自覚のある方はワンサイズ上のものを!(笑)
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