旬のイサキ釣行に向けて神経締めする場所を確かめた
この時期のイサキは梅雨イサキとも呼ばれ、産卵期を迎えつつ旬(脂乗りが良い時期)も迎える。夏といえばイサキ!!という感じで夏の魚の代表格だ。
昔から塩焼きで食べられることが多いが、それはしっかりした皮に風味・旨味があるから。
焼くとイサキ独特の微かな磯の香りとともに皮目の脂感、そして旨味が強く感じられてまあ美味しいこと・・・というくらいに塩焼きがもてはやされるイサキだが、1年前に食べた伊東のイサキの刺身が超絶美味しかった記憶はいまだに鮮烈に残っている。
昨年は血抜きだけしかしていなかったが今年は脳天締めのスキルも向上してきている。
今年は鮮度持ちを長くし、よりながーい間美味しいイサキを堪能するべく、スーパーで良型イサキを一尾購入し神経締めを施す事前練習を実施した。
カツオやキンメダイのように脳天締めをする時に狙う位置、方向を確認。さらに今回は実際に神経締めのワイヤーが通るかどうかも含めて確認済み。
イサキを釣りに行く前にしっかりポイントを押さえて確実に神経締めするぞー!!!
この記事はこんな方向け
- イサキの神経締めをするときの位置を正確に知りたい
- 神経締めのスキルを向上させたい
イサキを脳天締めする時の場所を確認してシミュレートしてみる
今回もスーパーで購入したイサキを使用!
前回の金目鯛に続いてイサキもスーパーで手に入るお魚。近くのお店で丸で売られていた大きめイサキを購入した。
今回は29cmの良型をワタとウロコを取ってもらって使う。スーパーで「頭取っちゃいますか?」聞かれたので「そのままでお願いします」というやり取りをして無事に丸の姿で持ち帰ってきた。
鮮度が良さそうならお刺身もアリかな?と思っていたけど血の量がすごいのとスーパーの魚特有のあの独特な魚臭さが出ていたのでそれは断念。消費期限の2日前だったんだけどそれであの臭さだとやっぱりスーパーの魚は厳しいなぁ、、と再認識。
魚らしい形をしているのでポイント自体は見つけやすい
横から脳天締めする場合の位置
早速脳天締めの位置を確認していく。
基本的に魚は側線を延長させたところと鰓蓋根元の線が交わったところから、やや目に近づいたポイントに脳がある。
イサキは側線や鰓蓋の線が分かりやすいので横から見れば迷うことは無い。写真でピックの先が示している位置が突き刺す場所。
ここから、目のやや後ろに向けて刺しこみグイっとすると締められるはず。
後日追記:実際に刺した穴の位置を紹介
↓こちらは実際に横から脳天締めしたイサキ。クロスするところからやや前方を刺す位置にして、垂直に刺しこんでいる。
アジの横からの脳天締めと同じ要領で、脳ピンポイントの位置になるのでこの刺し位置であればやや前方にピックを向けるのではなく完全に垂直に刺しこむだけでも脳天締めが可能だ。
垂直に刺しこんでも口が開かずに大人しくならない場合は前方にピックを刺しこんでグイっとしよう。
眉間から脳天締めをしてみる
続いて脳天締めからのワイヤーで神経締めまで進めるために、眉間から狙ってみる。
横から脳天締めの位置を確認できたので、後は脳がある場所に対して眉間から正確にピックを刺しこめるかどうか。
目のやや後ろの上部に脳があるとイメージいて眉間から刺しこんでみる。結構側線と平行に近い感じで刺しこんでみる、も、、
眉間が結構硬い!!
魚をしっかり固定したうえでブスっと刺したが、魚が暴れていると結構狙いを定めて刺すのは難しいかもしれない。
そして完全に真ん中から刺しこむの難しいぞw意外と眉間が硬くて刺しこみにくいから完全に真ん中から刺すのも難易度高めだな・・・
とりあえずちゃんと入ったようなので斜めからも写真として残しておく。
神経締めのワイヤーを使って正しい場所に入ったのか確認
ピックで脳天締めをできたと仮定し、今度はそこからワイヤーを通せるかどうか(神経締めできるかどうか)を試してみた。
金目鯛やアジの神経締めでは0.8mmワイヤーがサイズ的にバッチリだった。イサキも大体同じ大きさなので0.8mmで刺しこめる様な気がする。
いざ、頭からワイヤーを入れて少しツンツンしてみるとすぐにスッと入るポイントを発見。魚体が動くわけではないので確信はないがそのまま刺しこんでみる。
すると丁度尾の手前まで入っていった。念のため少しワイヤーを戻して尾を落として再度押し込んでいくと・・・
神経からワイヤーが出てきた!!
OK!!ピックで脳天締めをする位置や方向は間違ってなかったってことだ。
ワイヤーも超刺しこみやすかったので脳天締めからの神経締めは結構手早くこなすことができそうだ。
眉間から脳天締めする時の場所と刺しこむ方向
ピックとワイヤーで脳天締め&神経締めトライアルを無事完了できたので、今度はつまようじで正確な位置、方向をおさらいしておこう。
まずは刺しこむ場所だが、イサキの目の中心からやや前方の眉間が刺しこむ場所。
そしてそこからなるべく側線と平行に近づくような確度で、目の後ろのやや上を狙って刺しこんでいく。
決して直角に刺しこまないこと。脳天締めはできてもそこからワイヤーを通すことができなくなるのでこの点は要注意ポイントとして覚えておく。
イサキを締めるタイミングは釣り上げた直後が良い?
と、こんな感じで脳天締めをするときの位置や方向は分かった。ここまで書いてみて気になってきたことが一つ。
それはイサキを締めるのはどのタイミングが良いのか、ということ。
今のところ僕は、原則魚は釣り上げた直後に締めるのが一番良いという考えを持っている。
締めずに生け簀に入れておいたからといってATP量は戻らずに消費し続け、むしろ生け越しさせるくらいでないと魚は体力回復しないらしい・・・。ATP関連の話の真偽は分からないが、魚のことを考えるとサクッと一番苦しまない方法で早めに締めてやった方が良いのかな、と。
だが、釣り上げて即締めることは「一匹だけ釣り上げたとき」だけだ。イサキは最大3匹同時に上がってくる。金目鯛の時も思ったけど、一度に多くの魚が入ってきたら一匹処理している間に他の魚がどんどん苦悶死するリスクが上がってしまう。
すぐに締められないなら船のデッキに放置しておくよりすぐに生け簀に入れたほうが魚も弱らないし身も傷まない。
なので、2匹以上釣れてきたら最初に締める1匹以外は生け簀に入れておきたい。
1匹だけ釣れた場合は即神経締めしても良いけど、数匹釣れた場合はとりあえず生け簀に入れておいて、釣りが落ち着いてきたあたりで少しずつ締めていくのが良さそうだ。
まとめ
今回は脳天締めシリーズ第三弾としてイサキを調べてみた。
カツオよりもキンメダイよりも狙う位置は分かりやすく、脳天締めだけであれば横から狙えば百発百中だ。
一方で脳天締めの後神経締めをするのであれば眉間から狙う必要があるが、眉間からの脳天締めは少しコツや慣れが必要かも。
眉間から狙う場合はこの3点がポイントになる。正確に狙えるように魚の固定はしっかりしておこう。
- 眉間から締める場合は目の中心からやや前方から刺しこむこと
- 眉間はやや硬めなのでしっかり魚を固定して刺すこと
- 出来るだけ側線と平行に近づくようピックは寝かせ気味で狙う
そして釣り上げた後すぐ締めるかどうかは、1匹だけ釣れる場合と数匹釣れる場合とで分けた方が良さげ。すぐに締められない魚は生け簀に入れておく。
- 1匹だけ釣れたら即締める
- 2匹以上同時に釣れたら1匹だけ締めて、後は生け簀で活かしておく。締める時は1匹ずつ丁寧に
後は実際に釣って実践あるのみ!!
※今回使ったピック、同スペックの神経締めワイヤーはこちら。
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