カワハギ釣り未経験の方へ
ある程度釣りになれてくると、釣りはターゲットごとに全然アプローチが違うということが分かってくる。
仕掛けを頻繁に動かして誘う釣り方もあればゆっくりと最低限の動きに抑える釣り方もあり、さらに人によってもこだわりや研究によって千差万別。
そんな色々な釣りの中でも魚へのアプローチがイメージしやすく、さらに攻防が楽しい、おまけに道具も軽くて子供でも扱いやすい(&美味しい)釣りとして、今回はカワハギの釣り方やポイントを紹介したい。
この記事はこんな方向け
- 魚からのやりとりを楽しめる釣りが知りたい
- 船でアジを釣ってみた。同じくらいの手軽さで他の魚も釣ってみたい
- カワハギを釣ったことが無いけどなんか気になる
カワハギの何が良いの?
僕が最初にカワハギに惹かれたポイントは、その美味しさだった。
肝がめちゃめちゃ美味しくて刺身と和えると悶絶レベル。というのを小さい頃から知っていたので初めて船釣りやろうとした時に行った船宿もカワハギ船だった。
そんなカワハギ。色んな人にオススメ出来るのはこれだけの理由があるから。
- めっちゃ美味しい(特に肝和えは日本酒との相性が半端ない)
- 船釣りではエサがアサリなので扱いやすい&手が汚れにくい
- 釣り道具が非常に軽いので誰でも扱える
- 初心者は数匹しか釣れないけど熟達してくると釣れる桁があがるので上達を楽しめる
- いちいち釣り方に技の名前が付けられていてゲームっぽい(笑)
- 独特の形がかわいい
要するに。
最初にも書いたが釣りがしやすい、美味しい、そしてなんだかゲームっぽいのがカワハギ釣りだ。
この記事を読んでさらに興味が湧いたら色々と調べてみてほしい。
船カワハギの釣り方超入門
船釣りのメリットはカワハギのサイズ
数千円は出費を覚悟する船釣りだが、それに見合った数、サイズを確保することができるのが最大の魅力。
特にカワハギは大きくなるほど肝が指数関数的に巨大化するので、満足するまで味わいたいなら釣り船の利用がおすすめ。
船釣りであればカワハギの潜むポイントに連れていってくれるので、陸から狙う場合と違ってあまりボーズ(1匹も釣れないこと)になりにくいのもメリットのひとつ。
船カワハギの入門知識
エサ
カワハギのエサは小粒の生アサリが基本。
青イソメやオキアミはすぐに餌が無くなるので使用する人はほとんどいない。
また、味の素みたいなアミノ酸をかけて集魚効果を狙う小技や塩をふりかけてアサリの身を締めて餌持ちを良くする小技があり、エサだけでも結構こだわるポイントは多い。
仕掛け
ロッドとリールはレンタルするとして、まずはシンプルに市販の船カワハギ用の仕掛けを購入しておこう。
ハリのサイズは4.0~5.0でOK。
カワハギを釣るには針先の鋭さも大事な要素。数匹釣ったらハリを交換した方が掛かりやすくなることも多い。また、根掛かりしてハリスが捻れた時も交換が必要になる。
そこで、枝バリを交換しやすいように作られている仕掛けが売られている。
釣れる可能性がちゃんと上がるので必要アイテムとして用意しよう。
オモリ
東京湾相模湾であれば25号か30号が必要。
船宿によって指定が異なるのでHPでちゃんと確認しておこう。
まわりと重さが違うものを使っていると潮への流され具合が変わり、オマツリの原因になるので要注意。
ところで、オモリは色々な色が売られている。
これはカワハギが派手な色に寄ってきやすい特性を持っているから。エサより先にオモリに向かってくると言われているほどだ。
この色でないと絶対釣れないといったものは無いが、あえて最初の1個を選ぶなら…個人的には夜光で集魚用のラメが入ったもの。
海中の濁り具合や光量によって1番カワハギにアピールできる色は変わってくるが、夜光でラメであればオールマイティさがあるので万能選手なイメージを持っている。
また、要注意としてカワハギ釣りでは非常に根掛かりしやすい。
根掛かりでオモリをロストすることもあるので、複数用意しておこう。
釣り方
水深は割りと浅く、10m~20m。
誘い方は非常に多岐に渡るが、基本的な考え方はカワハギにエサを食わせてハリに引っ掛ける、という事だ。
ただ、誘い方を書き出すと終わりが無くなるので、ここでは僕がいつも最初に試している誘い方を1つ紹介しておく。
- 仕掛けを底まで落とす
- 激しく振ってカワハギを寄せる
- 30cmほど上げてから、底にオモリが着いて、かつ幹糸が張るか張らないかくらいの状態に保つ
- ククッと微弱なアタリが分かったら小さく鋭く50cmほど合わせる(ここでカワハギを合わせる)
- アタリが無ければほんのすこーしだけ緩ませて数秒したら竿を上にスーッと上げてみる(ここでカワハギが掛かることが多い)
こんな感じだけれど、これが常に正解という訳では無いので要研究だ。カワハギの誘い方は色々なHPで研究されているので調べてみると面白いと思う。
船宿は久比里がオススメ
関東では久比里のエリアに老舗のカワハギ専門船宿が点在しているのでここがオススメ。
貸竿でもちゃんとカワハギ用のロッドとリールを用意してくれたり、解凍物のアサリではなく生を剥いたものを用意してくれたり、専門で狙っているだけあって他の船宿とは一味違うところが多い。
老舗は都心から電車でアクセスできる久比里に集中しているので、このエリアの船宿を利用してみると良い。
陸カワハギの釣り方超入門
陸カワハギのメリットはズバリお値段
堤防など陸から狙う場合は釣り船と比べて必要な金銭コストが非常に小さい。
ロッドとリールさえあれば、後は釣り場までの交通費とエサ、仕掛け、そしてお持ち帰り用のクーラーボックスを用意するだけだ。
ちなみにリールは逆回転ができるスピニングリール、ロッドは小魚の小さなアタリを感知できる少し柔らかめのもの(サビハゼレベルの微弱なアタリを感知できるもの)が扱いやすい。
陸カワハギの入門知識
エサ
アサリを使ってる人をよく見るが青イソメがベスト。勝率は高くないが、中程度の大きさのオキアミやアミエビでも実績がある。
釣りやすさで言うと、エビ系とイソメではイソメの方が釣りやすい。エビ系はエサ持ちが悪く、1回のアタリを外すとすぐに付け替えが必要になるのでイソメよりも難易度上だと覚えておこう。
ちなみにアサリを押さない理由は、アサリで釣れてる人を見たことが無いから。(僕の経験不足かもしれないので見かけたらこの記載は改めたい)
仕掛け
イソメであれば「堤防カワハギ」で検索すれば市販仕掛けがHITするので一つ買っておこう。
価格は200円~400円ほど。
カワハギのサイズも小さめのものが多くなるので、ハリのサイズは小さめのものの方が適合しやすい。
オモリ
オモリは3号~8号で十分。
釣り場で推奨されている重さのものを用意しよう。良く分からなかったら6号を用意しておけばそうそう問題になることはないはず。
釣り方
イソメを使う場合はまず半分に切る。そしてハリに通して準備完了。
ゆっくりリールを逆回転させながら落としていく。と、一定の深度で微かなアタリがあるのでそこでリールをロック。
イソメを食べさせて続けてハリまで飲み込むタイミングを待つ。
アタリが一瞬クンっと竿先を曲げるタイミングがあるのでそこで手首のスナップを効かせるイメージで小さくあわせる。
うまく掛けられればカワハギゲット!
エビを使う場合はイソメのようにゆっくり食わせている余裕が無いのでリールは逆回転させず最初からタナ決め打ちで攻めるか、一回着底させてからゆっくり巻いて上層まで探る、又は着底したところでラインを張りアタリを待つ方法がある。
江ノ島と本牧海釣り施設では実釣済み
ちなみに江ノ島では大堤防で、本牧では新護岸で狙って釣ったことがあるのでこの2ポイントは少なくともカワハギの魚影があることは間違いない。
実際に釣った場所を公開するのでぜひチャレンジしてみてほしい。
江ノ島大堤防のポイント
片瀬江ノ島駅からは徒歩約10分ほどで到着する。
底は結構ごつごつしているので底を攻めるときは根掛かりに注意しよう。
また、平日でも釣り人はそれなりにいるが、混みすぎて釣りができないということは無いのでご安心を。
僕がカワハギを釣ったときは夏のAM7:00頃。サイズはワッペンから16cmまで。
エサはアミエビでトリック仕掛けを使い、底に落としてアタリを拾うような釣り方をしていた。
昼間に向かうにしたがってベラばかり釣れるようになったのでマヅメ時とは言わないまでも早めの時間帯の方が良さそうだ。
本牧海釣り施設の新護岸
新護岸の壁沿いにイソメで探っていくと反応があるが、カワハギが釣れない時はほかに何も釣れないことが多かったので要注意だ。
ここは釣り人が多すぎてシロギスやカサゴへの釣り圧力が強い。なのでイソメでカワハギが釣れないから他の魚にターゲットを切り替えることが難しい、ということを頭の片隅に入れておこう。
このポイントでは11月ごろに15cmサイズを2匹釣りあげている。
カワハギを釣りたくなったら秋口に向けて準備しよう!!
今回は船と陸からのカワハギの釣り方を軽めにご紹介した。
カワハギは秋口から肝が大きくなり、11月頃~1月下旬に最盛期を迎える。
シーズンに向けて情報収集してみて、是非お試しでも一度釣りにトライしてみてほしい。
釣りやすさ、面白さ、美味しさにハマること間違いなしだ!!
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