お魚とお野菜を使った贅沢クリーム系のスパイスカレー
今回紹介するのは一風変わった感じの、インド料理でもないし東南アジア系の料理にも該当しないガチな人向けのスパイスカレー。ベースはインドカレー。
パンに合うスパイシーなお魚カレーです。しっかりスパイシーです。
ミルクを使うのでクリームっぽい味わいもあり、白身魚との相性超良いです。
とっても美味しいです!!!!
春先に大型メバルがめっちゃ釣れたので、この時期の旬の野菜とメバルを一緒に食べられるようなカレーを作ろうと思って考案したレシピ。(インド料理ではないと思います)
南インドの魚カレーには必ずと言って良いほど入るココナッツミルクは無し。
そう、今回はNOココナッツ!!(ココナッツミルク使うとどうしても夏っぽい感じがしちゃって。)
そして「マサラ」と言えるくらいスパイスを贅沢に使い、サラサラ系ではなくややもったりとしたクリーム系の食べ応えのある仕上がり。ご飯よりもパンに合うので、焼いたトーストや全粒粉のパン、バスマティライスと一緒に食べるのがオススメ!
お魚のカレー色々作ってみてるけどバリエーション同じようなのばっかりで最近飽きてきたよ…っていう人に丁度良いよ!!
このカレーの特徴
シャバシャバ系ではなく少しクリームっぽい味わいに仕上がる。
スパイシーさがとても強く、ブラックペッパーの辛味が際立つものの、牛乳でまろやかリッチな味わいになってるのでジャガイモなどの芋類や、あっさりとした味わいの白身魚との相性がとても良い。
青菜と書いたけど今回使ったのは菜の花とニラ。菜の花のほんのりとした苦味、仕上げのハーブとして加えるニラの風味が隠し味のように効いてて春のスパイスカレーって感じになってるはず。
菜の花の代わりに苦味のあるタラの芽やフキノトウなど、色んな春の山菜を素揚げして加えても美味しいと思う。夏っぽくしたいならオクラ、秋ならゴボウやニンジン、冬なら春菊やブロッコリーにしてみても絶対美味しい。
このカレーに合うのは白身魚
基本的にどのフィッシュカレーも青魚OK!って思ってきたけど今回に限ってはサバやアジよりクセのない魚の方が相性が良い。サワラやメカジキ、シイラは赤身の分類だった気もするけどあっさりした上品な味わいがあるのでOK。食感はやや繊維質な魚の方が合う気がする。
↓例えばこんなお魚たちならきっと美味しい!
- メバル
- タイ
- メカジキ
- シイラ
- 鮭
- タラ
- サワラ
- スズキ
材料(2~3人前)
素揚げするお野菜
野菜は素揚げしておく。菜の花は花の部分を最後の盛り付けに使うので揚がったら別で取っておく。花以外の部分は最後の方でカレーにどばーっと入れます。
- ジャガイモ 2個くらいを一口サイズにカット、素揚げ
- 菜の花、7本くらい カットして素揚げ
フープロに入れる材料(トマトナッツペースト)
↓これらの材料をフープロでペーストにしておく。
- トマトざく切り(トマト缶でも同様) 100ml
- カシューナッツ 10粒
- ししとう 2つ or ピーマン1/2個
- しょうがにんにくスライス 大さじ1~2
- 水50ml
他の材料
- 白身魚(今回はメバル) 骨を取り除いて一口大にカットしたものを130~150gくらい。
- ニラ 2束 みじん切り
- 玉ねぎすりおろし 100ml
- 粒マスタード 小さじ1/2 (なくてもOK)
- 牛乳 400ml
スパイス
ホールスパイス
- シナモン 一かけら
- クローブ 4
パウダースパイス①
- カシミリチリ(なければパプリカとカイエンを5:1) 大さじ1
- ターメリック 小さじ1
- コリアンダー 小さじ1
パウダースパイス②
ホールスパイスを乾煎りしてミルサーで挽いておく。挽いたらカスリメティをミックス。
- コリアンダー 大さじ1
- クミン 小さじ1
- ブラックペッパー 小さじ2
- フェンネル 小さじ1
- カルダモン 4個
- カスリメティ 小さじ1
作り方
魚に下味をつけて軽く揚げる
具材として使う魚はお野菜と同じように先に火を入れておいて、グレービーができたら最後に一緒にして温めるかんじ。
- メバルの切り身に塩を振って15分おいて水気を拭きとる。
- 油を60ml引いて軽く焼き揚げる。
- 8割くらい火が通ったら取り出しておく。
グレービーを作る
ここからいよいよカレーのグレービーを作っていきます。
- 魚を取り出したフライパンにそのままホールスパイスを加えて中火。シュワシュワさせて香りを出す。
- クローブが膨らんだら玉ねぎすりおろしを加えて揚げる。生っぽさがなくなってちょっと水分抜けてきたかなーと思ったらそのあたりでOK。お好みできつね色にしても全然OK。
- フープロのトマトナッツペーストを加えて水分を飛ばす。
- 油が分離したらすこーし弱火にしてパウダースパイス①を入れる。
- 塩小さじ1も加えて混ぜる。粒マスタードを加えたければこのタイミング。
- パウダースパイスが十分になじんだなーと思ったら(2~3分火を入れたら)牛乳を400ml加える。火は中火にする。
スパイスと魚を加えて軽く煮る
ここまで来たらあと一息!!
- 沸騰したら弱火にして魚とパウダースパイス②を入れて5分くらい弱火で煮る。この工程でカレーが持ったりとして「コルマ」っぽくなる。このレシピの強力な香りが主張し始めるのもここから。
- 魚が温まってスパイスの香りが十分でて馴染んだら塩を加えて味を調整する。
- 素揚げした具材(ジャガイモとかのお野菜)を加えて温める。
- みじん切りのニラを加えてひと混ぜしたら火を止めてOK。
- お皿に盛り付け、菜の花の素揚げを乗せて完成!!
- 食欲をめっちゃ刺激するやべー香りがすると思います。熱いうちにお召し上がりくださいませ!!
このカレーを作る時のポイント
フェンネルは必須
このカレーではガラムマサラになんとなく立ち位置が近そうな「パウダースパイス②」。
実は「パウダースパイス②」が今回のお魚カレーを一気に香り高くしてくれるメインのスパイスになる。
そしてパウダースパイス②の中でフェンネルは「これ無くても行けんじゃない?」と思われがちだど思うんだけど、、いやいや!フェンネルは「これが無いとカレーにならない」レベルで必要なスパイスとして使ってます!意外と幹の香りになってるので外さないようにしましょう。
コリアンダーやブラックペッパーとの相性が特に良いので一緒に使うと本当に良い香りになるので普段のカレーにも少し加えてみると面白いっす!!
カシューナッツは生で
スーパーでカシューナッツを探すと加熱してあるものしか売ってないことがほとんど。でもカレーにペーストとして使われるカシューナッツは生で使うもの。
少し値は張るけどリッチな味わいのカレーを作るときは結構な頻度で使われる食材なので、持っていなければこの機会にそろえておくと吉。
購入は通販に頼ろう。
粒マスタードの量に注意
ワインビネガーに付け込んだマスタードを少し加えると美味しいが、敢えてマスタードはオプションの扱い。メーカーや分量によって苦味が強く出るのでどれくらいの量ならOKとは一概に言えないので、まず小さじ1/2くらい、ほんのり香りはありつつ苦味もほとんど感じない量で試してみるとよさげ。
苦くても大丈夫だぜ!って人は大さじ1でもOKだし、なんなら自分でマスタードペーストを作って加えるのもアリ。
苦味の保証はできないのでくれぐれも注意。
マスタードをどのようにカレーに使っていくか詳しく知りたい方は↓こちらの記事参照。
まとめ
今回紹介したのはスパイスの存在感たっぷりなクリームに白身魚とお野菜が包まれるなんともリッチなフィッシュコルマ。
なんとなーくいつものお魚カレーに飽きてきたら変わり種として今回みたいなカレーも面白いと思うので、ご参考にどうぞ!!
めっちゃおいしいよ!!
ところでこのレシピ「スパイスから作るカレーに最近挑戦し始めた!」というような人にはちょっと難易度が高めな気が。最初からこのカレーを作ろうとするとおそらくどこかで失敗すると思うので、先にほかのベーシックなカレーを作ってみて慣れてからチャレンジするのがオススメっす。
このカレーと双璧をなす美味しさの「ごはん派」フィッシュカレー
スパイスを乾煎りするとか野菜を素揚げするとか面倒な手間のかかるこの記事のレシピも美味しいけど、↓こちらのフィッシュモリーのレシピも注目していただきたい!
ご飯にあうフィッシュカレーとしては最強の美味しさです。パンよりごはん派であれば絶対一度は作ってみてほしい。
「うああああうめえええええ!!!!!」ってなること間違いなし!!
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