メバルも見かけによらずトゲトゲした魚なんですよ
目が丸っこくてちょっと可愛い系根魚のメバルだけど、実はヒレや頭にしっかり鋭い棘があります。
ついさっき、僕もメバルの鱗とってる時に左手グサッてやりました。テンションだだ下がりです。
「これ以上刺されてたまるか!!」となったので、メバルを捌く時に使える「メバル特有の下処理ポイント」をまとめておくことにしました。
どこに棘があるのかを知らずに素手でがしっと掴んだりすると結構痛い思いをするので、事前にポイントしっかり押さえておきましょう。
マジで。
メバルは棘さえ攻略できれば後はさばくのも調理するのも簡単な部類。ここが簡単!というポイントも合わせてまとめておくのでご参考にどうぞ。
この記事はこんな方向け
- 初めてメバル捌きます
- メバルってどんな下処理が必要なのか知りたい
- メバル触って棘刺された!でもどこに棘があるのかわからん!!
メバルの下処理ポイントマトリクス
まずは簡単にメバルを捌きやすさ、下処理のしやすさという観点でまとめてみました。
↓こんなんです。
怪我しにくさ | △ |
鱗の取りやすさ | ◎ |
血の少なさ | 〇 |
骨の存在感 | 〇 |
内臓の小ささ | 〇 |
何となく見ると「あまり難しくはないのかな?」と思われるかもしれません。
実際難しくないです。
鱗は簡単に取れる部類だし、根魚だから血もそこまで多くない。骨が主張しすぎることも無いけど柔らかすぎてさばき難いというレベルでもなく丁度良い、そして内臓も小さいので臭いも少ない。
つまり、アジ捌ける方ならメバルも捌けます。そんなメバル最大の難所は唯一「棘」です。
メバルの棘はここだ!!!!!!
今回の本丸であるメバルの棘。意外としっかり観察しないと気づかない棘もあるのでここでチェックした場所は頭に叩き込んでおきましょう。
棘エリアその①:エラの周辺のとげとげ
まずは頭のまわりから。
メバルはエラブタのあたりに鋭く立派な棘がある。左手で頭部を固定して右手&鱗取りを使う、というシーンで刺さりやすいので要注意。
棘エリアその②:腹びれや尻びれのとげとげ
続いてメバルのお腹側にあるヒレにもそれぞれ棘がついている。
胸びれは問題ないんだけど、腹びれと尻びれはしっかり棘アリ。お腹側は大丈夫だと思って油断してるとグサッと行くので一瞬たりとも油断しないように。
棘エリアその③:背びれだってもちろんとげとげ
お腹側にあるなら背中側にも当然棘はあるわけで。
多くの魚が持っている背びれの棘、当然メバルにも立派なやつがついている。見た目からして棘の塊なのでここで刺されることはあまり無いけど安全には気を付けて扱おう。
メバルの下処理4つの特徴
先に棘はここだ!と書いてしまったので次は棘以外のメバルの下処理の特徴を解説。
特長その①:鱗は中くらいの大きさで非常に取りやすい
メバルは鱗がそんなに強くなくて割と大きめなので、うろこ取りや包丁の背側で綺麗に取ることができる。
イサキだと鱗が強いのでどうしても飛び散ってしまうのを覚悟しないといけないけど、メバルはその点気にしなくてOK。
ヒレの際のところやエラ周りは鱗の取り残しが多いので丁寧に。
特長その②:血が少なめ(根魚としてはやや多めかも)
今回釣ってきたメバルを処理してて「おや?」と思ったのが、意外と血合いがしっかりしてることと、津本式脱血すると結構血が出続けたのでちょっと驚いた。
カサゴだとほとんど感じないくらいに血が出ないので、同じ根魚として比較するとメバルは血がある方なのかもしれない。
メバルは棚が浮きやすい=遊泳力がある=血もやや多めってこと・・・?ということで捌く時は血合いをしっかり洗った方が良さげ。
特長その③:身がやや厚めで骨もしっかりしてるのでおろしやすい
カサゴと比べると身が厚くて食べるところが多いのがメバル。身が厚いので三枚おろしでも大きな失敗はしにくい。
さらに骨もしっかりしているのでアジと同じ感覚で捌いても大丈夫。
特長その④:内蔵小さめで臭いが少ない
他の根魚と同様にメバルも内蔵は小さめ。そのためか、青魚と比べて下処理している時に臭いが出にくい。
ただしエラ周りから胃袋にかけ繋がっている箇所は強靭なので丁寧に切りはずすのが良い。(それかツボ抜きでまとめて引き抜く)
まとめ
メバルは総合的に見れば非常に捌きやすい魚だと思って良い部類。
ただし、鋭い棘が頭の周りから背側、腹側としっかり出ているのでうかつに触って刺されないように十分に注意しよう。
特にやられやすいのはエラブタまわりの棘。鱗取りをしているとき、頭を持っている手を刺されないように意識すると安全に処理できる確率が上がるはず。
ということで、メバルは棘だけは気を付けてさばいてください!!
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