カツオの活け締めスキルをあげるために脳の位置を確かめた
この記事はカツオをうまく活け締めするために、最初の難関となるカツオの脳天締めをする際のポイントをまとめたものだ。
この秋初めてカツオを釣ったのだが、脳天締めからの神経締めのが上手くいかず当初考えていたステップを断念。ネットでマグロの脳天締めについては情報が出ていたのだが、カツオについてはどこにも見つからず…
その状態でぶっつけ本番が上手くいくはずもなく、結局延髄切りをして脱血、そのまま海水氷といつもの流れにしてしまった反省から、今回ちゃんとカツオを締める場所を調べることにした。
カツオを梨割りにして、実際に魚のどの位置を狙えば脳天締めできるのかを調べたので、具体的に写真でお見せしたい。
カツオ釣り初心者や脳天締めのポイントを掴みたい方には参考になるはず!!
※今回の記事は魚の脳など内蔵の写真を含むので苦手な方は絶対に見ないでください。閲覧したことによる体調不良などに対して一切の責任を負えません。
この記事はこんな方向け
- カツオ釣りに行く前にカツオの脳天締めの場所をちゃんとおさえておきたい!
- カツオを確実に締められるようになりたい!
カツオの締め方の(多分)理想的な流れをおさらい
最初に、カツオの脱血に関する考察で決めていた釣り場での締める順序をおさらいする。
1.脳天締め。
2.放血。
3.神経締め。からの冷却。
脳天締めは文字通り脳みそを破壊。放血はエラの膜と大動脈を切断してバケツで魚を振りつつ血抜きする。神経締めは脳天締めをした時の穴か、背びれの付け根から背骨まで切り付け「髄」の穴からワイヤーを通して神経を破壊する。
前回の釣りで失敗したのは脳天締めの部分だった。
とにかく釣り上げたら迅速に魚の動きを抑えてやらないと身焼けの原因にもなるので、最初の脳天締めは時間をかけてはいけない処理でもある。
魚の眉間からニードルを突き刺して脳天を破壊し、そこからワイヤーを入れて神経締めに繋げる処置だが、前回は眉間に刺しても締められず、それならと横から目の後ろ付近に刺してもうまく締められなかった。
今回の脳の位置を探ることで正確に脳を破壊する場所を理解したい。
本題:カツオの脳天締めの場所とポイント
カツオを梨割りにしてみる
カツオの脳天締めについての基本として、そもそも脳の位置をちゃんと把握していなければいけない。真鯛など「魚らしい魚」の形をしているものは見た感じで脳の位置を確認しやすいのだが、カツオ系は頭部が真鯛とは全然違うので真鯛の動画を見ても正直参考にならない。
そしてカツオの動画や解説も見当たらないので、実際の位置を正確に確認しておきたい。
表側
カツオを梨割りにしたあと、頭部を外から見たところ。よく見る言うまでもなく真鯛と同じ方法で脳を探すことは僕にはできない。
裏側
※この写真が苦手な方はもうここで閉じた方が良いかと。
表側のカツオをひっくり返して裏から確認するとこうなる。裏からは目の位置は確認できないが、脳みその位置はほぼ目の後ろ側に位置しているように見える。
表と裏の写真を合成!!脳の位置はここか!?
表と裏を合成すると実際の位置が見えてきた。
↓この画は表と裏の写真を合成させたもの。わずかに縮尺の違いはあるが、カツオの脳の位置は目の丁度真後ろで間違いなさそうだ!!
ナイフやピックで横から狙うなら、目の丁度真後ろを突き刺して赤円の位置で脳破壊をしてやればきちんと締められるはず。
眉間からいくか横からいくか
頭部から神経締めを行うのであれば、脳破壊は眉間からニードルを差して目の真後ろに到達したあたりでぐりぐり。また、頭部右側からナイフやハサミの先で締めるのであればそのまま目の真後ろに突き刺してぐりぐりすればOK。
眉間と頭部右、どちらがより確実迅速に脳天締めを行えるか・・・でいえば、頭部右から突き刺す方式の方がオススメだと思う。魚を置いて、エラを軽く押さえて刺す!という一息で締められるので処理は頭部右を狙った方が早いはず。
ただ、頭部右の場合は神経締めが尾の方からになるので見栄えを意識するなら眉間からを選ぶのもアリかもしれない。
まとめ
ということで、失敗をバネにするべくカツオの脳の位置を調査した今回のカツオ専用活け締めスキル向上メモ。
まとめとしては「カツオの脳は目の真後ろだ!」ということに尽きる。
ただ、脳天締めは一突きしただけで即殺できるかというと魚種や大きさ、道具によるところも大きい。突き刺したらしっかりその周辺をぐりぐりして確実に脳を破壊してやろう。こう表現すると残酷に聞こえるかもしれないが、魚をできるだけ苦しめずに即殺するための活け締めスキルでもある。
これから釣りカツオの活け締めにチャレンジしようとしている方もしっかり予習したうえで臨もう!
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