イサキは渋いし船は狭いし棚は聞こえないしで非常にヤバかった
久しぶりの釣行となった初島のイサキ狙い。結果イサキは8匹、タカベが1匹というすごく寂しい結果に終わった。他の船の状況も竿頭が9匹や14匹で0匹の人もいたらしいので、この日のコンディションにおける釣果としてはまずまずといったところなのかもしれない。
そして今回は恵一丸で釣りに行ったつもりが吾一丸という今回の件で初めて存在を認知した船で釣りをすることになった。
テンションが下がっている今の気持ちが持続しているうちに書き留めておく。
4:00福浦漁港到着。
集合時間は4:30だったがここの船はかなり集合時間より早い時間からクーラーBOXを置いて席取り?みたいな感じになっているので今回は駐車場に入れる前にクーラーBOXだけ置いておく。
だがそれでもかなりの数のクーラーBOXが既に置かれてる・・・!
凄いね皆さん、どんだけ早起きなのよ(笑)
と、集合時間になり席を決めだしたあたりで事案発生。
釣り客が定員オーバーにより船チェンジ!!
「一番先頭のかたー」という呼びかけでクーラーBOX1番の人が船に乗っていったので先着順なのかな?と思っていると3人で予約していた人のあたりでなんだかざわつき始めた。
まさかの予約客の数が恵一丸の定員数をオーバーしているらしい。
おお、まじか、と思いつつ無理やり入れるとかするのかなー?と事態を傍観者の気持ちで見守っていると、「3人客の予約が1人分しか取れていなかったようで、2人、他の船に移ってもらう必要がある」とのこと。
ああ、2人ねー。うちは丁度2人だったなそういえば。
と思ってたら早速船チェンジのご相談。「吾一丸」と言って船長が昔乗っていた船らしい。隣のよしひさ丸なら何回か乗ったことあるから全然いけるんだけど吾一丸って聞いたことないぞ・・?
福浦漁港のイサキ船は検索してある程度信頼できそうなところを調べたつもりだったけど、少なくとも吾一丸と言う船は調べてもそもそもその名前すら出てこなかったはず。
今回が初耳の船宿だ。
かなり心配ではあったし当事者同士で話を付けてほしかったものの、ここでごねてもしょうがねーなと思い船チェンジの話を承諾。
その後恵一丸の船長が吾一丸に電話して調整を開始。貸し竿が無いなら恵一丸でセットしたものを持っていくかなど色々とあったようだが(貸し竿の利用想定が無い船というのもデフォルト貸し竿の僕にとってはこわいが)話がまとまったようで、軽トラの荷台に色々と積み込み恵一丸の向かい側に停めてある「第七吾一丸」に到着した。
小ぶりな船の第七吾一丸。この船の真価は・・・
案内されたのはこの記事の画像になっている船。
吾一丸の船長はどことなく朗らかな感じ。そしてなんとも小ぶりな船だ。
座るところが狭く、たとえ船酔いしても横になることはできない。ついでに釣り用の小道具を置く場所も狭く、神経抜き用のワイヤーは長すぎて置けない。
おーん、海が荒れたときにこの船だと僕はちょっと怖いな、、と思いつつ待機。
釣り座は右舷の先頭2つ。中乗りのおじいちゃん?が電動リールまですべてセットアップしてくれた。ちょっと助かる。
が、、ロッドキーパーに蜘蛛の巣張ってるーw
大丈夫かこれ?ww
なんかドキドキしてきたなー。テンションが上がってきたというか港に着いてからテンション下がりっぱなしで不安ばっかり強くなってくる。
ちなみに氷は船の前方に積んであるところから好きに持っていって良いらしい。何のアナウンスも無いが他の常連さんがそうしているので大丈夫なんだろう。
ステン缶も船長から借りて後は自分でセットアップするだけ。
まあ、電動リールの扱い方もだいぶ慣れてきているので蜘蛛の巣くらいで気にしててもしょうがない。今回は餌をかえてみて効果があるのかどうかも見たいのでイカやワームを試してみるぞー!と気持ちを切り替える。
そしてこの時期、初島沖のイサキは6:00開始。6:00前に初島沖のポイントに到着すべく福浦漁港を出船した。
第七吾一丸、トイレが狭し
初島が近づき、あと15分くらいで釣りが始まる前にトイレ行っておこうと思い後ろに行こうとすると「トイレは左側だよ」と常連さんに教えてもらう。
ほ、左ですか。と左舷にまわると扉があり、ここがトイレになっているとのこと。
入ってみると、、、立てない。。とりあえず扉を閉めてみるとトイレは暗闇!!
みんなどうやって用を足してるんだ!?このトイレって座れるのか・・・?
狭すぎて座れるのかどうかも判断つかない(笑)
何も見えないのはまずいので扉を少し開けて変な体制で用を足したが、左舷に座ってる釣り人本当にすぐ近くに座ってるのでなんか申し訳ない気持ちになった。
今思えばこの船がヤバいのはこのあたりで確信に変わったと思う。
初島沖で釣り開始!アナウンスがまったく聞き取れない。
今回は最初から自作の仕掛けで勝負
船の仕掛けも見てみたかったが自分である程度考えて自作で作ったこともあるし昨年釣れた実績もあるので最初から2.5号ハリスのシンプルな構成の3本針で勝負することにした。
釣りながら工夫できる点は餌を変えることやハリ数を減らすこと、そして誘いを入れるかどうか、、と言ったところだ。
いつ釣りが始まって、いつ釣りをストップするのか合図が聞こえず
そして6:00になりそろそろ始まるかなー!と思って合図を待っていると突然右の人たちが仕掛けを下ろし始めた。
アナウンスされたらしいが、左にいる友人にも何も聞こえていないらしい。
慌てて右の常連さんぽい方に確認すると棚は18m。
棚の指示もあったようでとりあえず分かったのでイサキ釣りを開始。
最初のポイントはあまり反応よくなかったようですぐに場所を変えることになった、、のだが「仕掛け上げて」の合図がやっぱり聞き取れない。
右の人たちが仕掛けを上げ始めたのでおそらくアナウンスされたのだろうと仕掛けを上げ始めると、突然先頭に座っていた中乗りおじいちゃんが「仕掛けあげて!仕掛け上げて!!」と怒鳴り始める。
もう上げてるよ。なんなんだ一体。
イサキと久しぶりの対面を果たすもスピーカーの方が気になる
そしてポイント移動後もやはり合図は聞こえず。
イサキ釣りにおいて棚がはっきりしないのは致命的なので右側の人たちに聞いて棚を伝えてもらい、そこから7m落として1m巻き、2m間隔で3回コマセを撒いて棚で止めて待つ。
「船長の棚の下3mくらいが良い」とおじいちゃんが言うもその言葉を信用して良いのか根拠が見えず、一旦船長の棚で試すことにした。
3m下なら船長の指示棚間違ってるってことなのかな?
お、反応あり!少しずつ巻いてさらに竿が引かれるのを確認し、巻き上げる。引き上げるとイサキが2匹!大型ではないけど綺麗なオリーブグリーンが嬉しい。
そしてここからはポイントを移動しつつイサキの群れを探る。
船長の合図は一向に聞こえない。
毎回となりの人に聞いたり、たまに船の先っちょにいる中乗りおじいちゃんから「タナは20m!!」といった大声が聞こえたりするのでそれに従ったり。
ただおじいちゃんの20mの場合、それが船長の指示棚なのか、そこから-3mしたおじいちゃん独自の棚なのかわからない。
もしかしてスピーカー壊れてるのか?
スピーカー使わないならもうすこし船長声張ってほしいなあ。
ぽつぽつとイサキを追加するも苦戦。パタッと釣り終了
今回はオキアミが一番良かったんだけどおマツリ多発
棚は人に聞きつつ、たまにおじいちゃんの大声が届くという状況が続き釣りに集中しにくい。
途中、イサキとは少し違う引きでググン、、、ググン、、、というアジによく似た引きがきたな、と思ったら初めてのタカベ。青と黄色が鮮やかできれいな魚だ。
高級という噂は聞いたもののサイズは小さいので丸焼き候補としてクーラーBOXに入れる。
その後もぽつん、、ぽつん、、とイサキが釣れるも、どれもそんなに大きくない。
エサ取りもいるようなので、試しに餌をイカに変えてみると反応もなにも出てこない。
隣の友人はエビのワームで1匹イサキを追加した。
結局オキアミが一番安定してそうな印象だ。エサ取りに取られることはあっても毎回頻繁に襲われるというほどではないので今回はオキアミ一番良いかも。
と、餌を付け替えたり色々試していたんだけどどうにも毎回イライラさせられたのが仕掛けの手前マツリ。
海水をくみ上げてバケツに入れるためのホースがあるんだけどこのホースが絶妙な破れ方してて数回に一回、必ずハリスが引っかかってしまう。
船の設備だからホースをちぎるわけにもいかないしやり辛いったらない。
9:30以降は何も釣れず。海はどんどん荒れてきて難易度高し。
そして9:30以降、何の反応も出なくなる。周りを見ても何も釣れていない。
左舷先頭にいるおじさんは定期的にイサキを上げている。この人がおそらく一番上手な人だな、と思いながらも釣り方を聞くにはなんだか悔しい。
そんななか中乗りおじいちゃんから「貸し竿は重いからふわっと上げるんだ」とアドバイス。
ふわっと上げたらイサキが釣れるならそうするがもはや釣れない時合に入っているとしか思えないこの状況。それより指示棚の下3mの謎の方が気になる。
そしておじいちゃん、隣からその足をどけてくれ。仕掛けを上げたいのにあげられない・・・
とか思っていると北東の風が強くなり海が荒れ始めた。とたんに波が大きくなり数年前の國年丸キンメを思い出すレベルに近づきつつある。
前日の予報でラストに風が来るか?と思っていたけど波にここまで影響するとは思わなかった。。
小さい船だけにこんなに揺られるのか、もう少し波が高くなると命の危険を感じるかも、、と思いつつ釣りを継続!
風が強くなると6mの仕掛けは扱いが難しく、3本では手前マツリしやすいので2本に変更した。
そしてしばらくするとおじいちゃんが友人の竿をしまい始める。11:00で終了らしく、今は10:57。
釣り終了の合図も分からなかった・・・そういや沖上がり11:00ってのも知らされてなかったな・・・
氷を少し追加して、海に放り出されないよう気を付けながら道具をしまう。
道具をしまうときになって気づいた。この貸し竿、ガイドが一つ外れて壊れてる・・・。
帰港後、今回はストレートに帰宅
港に帰るまでの間に良く釣れていた左舷先頭のおじさんに釣り方(今回の正解)を聞いてみた。
おじさん曰く「今回は誘わないと食ってこなかった」とのこと。僕の中で伊東のイサキは基本的に誘わないものと言うイメージがあったのでちょっと驚き。
仕掛けは2本針で、棚から仕掛け分落とした後大きくあおり、後は電動でタナまでゆっくり巻くだけだったらしい。
つまりイサキは船長の指示棚を上限として、そこから下に群れが広がっているのかもしれない。
そんなことを考察しながら福浦漁港に帰港して貸し竿代含めて料金1,1000円を支払い、帰宅した。
今回の振り返り
棚の聞こえない恐ろしさよ
船がヤバかった。これに尽きる。
いや、イサキが沢山釣れたのなら笑い話にもできるんだけどね。そして沖上がりの時間確認はこちらが先に聞けばよかった話かもしれない。(と思うことにしよう)
- 座る場所が狭いし隣との間隔も狭い。長い仕掛けを扱っているとオマツリが多発する。片舷6人は無理があるんじゃない?
- トイレが狭すぎて使おうと思えない。頑張って使ったけども。
- あとホース。壊れてるなら除去してほしい。ハリスが絡まって手返しめっちゃ悪くなるので。
- そして中乗りおじいちゃん。釣りのアドバイスはほどほどでお願いしたい。
- 最後にスピーカー直すか船長もっと声張ってほしい
船長の声がまったく聞こえないのには困った。周りが仕掛けをおとしてるのに先頭の方は聞こえないから1アクション動作が遅れる。
少し遅くなったからと言って釣れるかどうか決まるわけではあるまいと言われるかもしれないが釣りをしている側にとってあれは相当ストレスだ。
スピーカーを直すか船長の声もっと張ってもらうかして頂きたい。
これだけストレスのある釣りだったにもかかわらず乗船料金が他と同じってところも割高感を感じてしまう。
今回は恵一丸の定員数オーバーから始まり、最後まで不完全燃焼に終わった釣りだった。伊東のイサキは大好きなんだけど、しばらく福浦漁港からは身を引いた方が良いかもな、と思った。
イサキの釣り自体に関しては結構学ぶところがあったので別記事でまとめておきたい。
天候/仕掛け
- 天気:くもり一時雨
- 気温:20℃~25℃(半袖~上に長袖一枚)
- 風速:3m~7m、後半北東より強風
- 潮:大潮、0~0.5m、後半1.5m
- 仕掛け:クッションゴム1.5mm×100cm、ハリス:フロロ2.5号、ハリ:上2つはsasameオキアミチヌ4号、下はがまかつケン付き真鯛8号、全長6m3本バリ
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