イサキ2&オジサン2!そしてまさかの船宿支給イサキ4!!
大雨。いやそれは分かってたんだけども雨だとイサキが釣れやすいという噂を信じて行ったら超大雨&イサキ全然釣れない&オジサンが釣れる&勝負の時合いがラスト30分でくるという中々アツい釣りだった!
大雨での船釣りに敢えて臨んだ7月ラストの釣行
イサキを食べ比べるべく久しぶりの剣崎沖へ
7月はもともとクロムツ狙いに行こうとしてたんだけど、友人と予定と天候が合わず断念。
このままだと7月どこにも行けず終わってしまう!と思い、電車で気軽に行ける釣りものを探してみた。
近場ですぐだと東京湾奥のアジ…臭いがするので却下。シロギス…これも臭いが若干あるのと沢山釣っても食べごたえないのでやっぱり無し。カサゴはサイズ大きくても食べるところ少ないしカワハギも最近釣れてない。
いや、この時期ならやっぱりイサキなんじゃね…?
剣崎沖は小型でもしっかり脂が乗るし、ウリ坊サイズばかり釣れたら中型以上だけキープすれば持ち帰ってもそんなに捌くの大変じゃないし!(30匹くらい釣れる皮算用)
最近は初島沖で釣ったイサキ食べたから、その味を忘れないうちに剣崎沖のイサキも、食べて比較するのも面白そう!
ということで釣りものをイサキに決定。
船宿はあさなぎ丸!
続いて船宿。
今住んでいるところから電車で行けるイサキ狙いの船宿は一之瀬丸かあさなぎ丸。一之瀬丸はいつも混んでてやりづらいからあさなぎ丸かなー。
あさなぎ丸は船長もお客さんもみんな優しいし、どこか朗らかな雰囲気のある船宿だから良い具合に気を抜いて釣りできるはず。
以前利用させてもらったのは確か数年前の6月初旬だったような・・・その時はまだイサキがコマセについてなくて難しい釣りになったなー。
前日から豪雨のような予報に超絶不安で船宿に電話するも
今回、梅雨明け最後の大雨になるとの予報で数日前から降雨の予測がはっきりしなかった。
1週間前に予報を見た時は曇りのベタ凪だったので大丈夫だろうと思って船を予約したんだけど、前日に見てみるとしっかり本降りだし場合によってはどしゃ降りになるっぽい予報に変わってて恐怖。
正直一日中強い雨の中で釣りはしたくないよなー。ただの修行だもんなー。
一般的に本降りの雨が降ると海も荒れることが多いので船宿側で出船取りやめになってたりしないかなー、こっちからキャンセル申し出るとキャンセル料かかるみたいだしなー、と少し期待しながら確認の電話をしてみると「船は出ますよ!」とやる気満々の回答が。。
雨が降るかは当日でないと分からないけど、少なくとも海が時化る予報にはなってないので船は出せる。と笑いながら軽快に回答いただいた。
おお・・・こうなるともう覚悟を決めるしかないw
気持ちを入れ替えて「大雨の時に船釣りを楽しむためにはどうすれば良いのか」を探るべく敢えて臨むしかない!!
ちなみに当日のWindyはこんな感じ。波風だけ見れば確かにそこまで気にするものではない。うねり0.9mに対して波が1.0mということは風による波の発達は0.1mと見た。これなら南風に変わってもそんなに怖くない。
強めの雨でも意外と人が多い
当日金沢八景に到着すると既に本降りの雨。
この日のためにゴアテックスのレインウェアに撥水スプレーで耐水性を強化してきた。着替えもタオルも準備できてるし、仮にずぶ濡れになってもなんとかなるはずの対策はしてきたつもり!
と、覚悟は決めていたもののやっぱり雨でテンション下がりつつ、セブンイレブン近くから送迎してもらう。
船宿に着くと意外と人が集まってる!
こんなにしっかりした大雨予報にも関わらずみんな来るのねー、と少し安心。仲間は多い方が良いよね!
仕掛けはもちろん船宿特製で!
船の席札を取り、仕掛けは1セット500円2組付きの船宿特製仕掛けを購入して貸竿も受け取る。
氷も入れて乗船し、バケツやら何やらをセットアップ。
1時間かけて剣崎沖のポイントに到着、実釣開始!
剣崎沖のポイントまでは約1時間。座っていてもただ濡れるだけなので隣に座った人と共にキャビンへ避難。
聞くとその人も大雨が不安で船宿に確認をとったそう。僕の時と同じ回答で「時化にはならない予報だから船だすぜ!」という感じだったらしい。
前日キャンセルだとキャンセル料とられそうだし、それも微妙なので…という理由で来てしまったそうだ。
大雨ってのも釣り客にしてみれば、釣りにしない判断に影響する結構大きな指標だからキャンセル料とらない方針にするとか雨でキャンセル人お断りとか明示してもいいんじゃないかなー。客の落ち度じゃないし、雨の許容範囲も人それぞれだし、どうでしょ。
意外と雨強くないし波も気にするほどじゃない。が、釣れない
そんなことを考えてると剣崎沖に到着し、いざ雨の中実釣開始!
お、意外と小雨じゃん。これならレインウェアもしっかり撥水してるし何とかなるんじゃね?
…と、思いながら指定棚を探るも何も反応が無い。
まあ始まったばかりだからね…?と誤魔化しながらも、周りに集まっている他船もまったくイサキが上がっておらず開始早々嫌な雰囲気が漂う。
11時頃、ついに豪雨が!!
そして釣り開始から3時間経過。相変らずなにも釣れない。
しゃくる大きさを50cmから1mに変えたり、しゃくった後の間合いを0秒~10秒~20秒と変えてみたりするもまったく反応無し。
このまま小雨で釣れないまま難しい釣りの展開かなー、と思っていると…
ついに来た!!
バケツをひっくり返したような雨!!
おーシャワーみたいな音がするのねー。今まで大雨の中海にいた事がないので生まれて初めて聞く音だw
この中でも釣りはできるのかと言うと、できるみたい。集中してるとなんだか雨は雨、釣りは釣り、と言う感じで分けて考えられる。
ちなみにゴアテックスのレインウェアも数時間本降りの雨に晒され、さらに豪雨となると完全に水浸しになっていて撥水スプレーなんてなんの意味も無いのが分かった。
釣れなさ過ぎて底を狙ってみるとオジサンが釣れた(笑)
ずぶ濡れに耐えるもイサキが一向に釣れないので五目狙いに変更
雨脚は一向に弱まらない状況の中、少しずつ内側に浸水してくる。まずは肘。そしてだんだんお腹と背中側も濡れてきてちょっと寒くなってきた。
夏だから良かったけどこれが秋口とか冬だったら致命的だな、、と思いつつ相変わらずイサキの棚を狙い続ける。
でもねー
正直、ここまで釣れないとちょっとねー・・・・
試しに底から1.5mからしゃくり始めてみるとグググっと心地良い引きが!
さすがにイサキじゃないだろうけどそれでもこれなら結構良いサイズなんじゃない!?海面に現れたのは赤い魚体!そして取り込んでみるとまさかの!!
この魚・・・オジサン?
始めて釣ったよオジサン。正確にはなんとかヒメジなのかもしれないけどもう見た目だけでオジサンと仮判断。美味しいと聞くのでキープ!!
これはチャンスと思いすぐに再度底を狙い、今度はベビーカサゴとともにもう1匹オジサンを追加しておいた。
残り30分、怒涛の展開
日が差してぽかぽかしてきたと思ったら急にイサキが口を使いだす
ずぶ濡れになり、夏なのに結構寒い思いをしながら耐えていると雨が弱くなり、日が差してきた。
水の中に漬け込んだような感じになっているレインウェアも乾いてきて少し快適さが戻ってきたもののやっぱり釣れない。
今日はイサキ0で終わりかなー・・
と半ばあきらめていたところで突然アタリが!!
指定棚は18m~12mで16mであたり、しゃくった後の待ち時間は3秒から4秒。たまたま覚えていた。慌てて取り込み本日初のイサキをゲット!
同時に隣の人もイサキを取り込んでおり、ついに時合が来たか!
すぐに再投入し17mからしゃくり始めるとまた16m付近で大きな魚信!!
よっしゃー!!と思って抜き上げようとしたら口切れして貴重なイサキが海の中へお帰りに・・・
その間隣の人が休みなくイサキを上げている。
勝負を分けたのはバケの色だった
その後もすぐに再投入するもアタリが弱く中々口に掛からない。じれったくて隣の人に聞いてみると、仕掛けのバケの色が濁り潮対応のものを船長から買ったとのこと。
船長からも「濁り潮用の仕掛けに変えると良いですよー」とアナウンスがあり、残り30分しか残っていないが仕掛けを購入!!
早速投入すると2回目で16mの棚、しっかりイサキが掛かってきた!!確かに仕掛けの色で変わるのは間違いなさそうだった。
その後は短い最後の時合も終わってしまい、ここで釣り終了。
15:00沖上がり
皆釣れてなかったからか船宿からイサキ4匹お土産追加
最後の最後で突然イサキが釣れたものの、時間が短すぎて難しかった。そして濁り潮に対応した色の仕掛けを付けた人だけが明らかに良く釣れていた。
こんなこともあるんだなー、と思いながら仕掛けをしまい、キャビンに戻って1時間港に戻るまで大雨の疲れを少し回復させるべく睡眠。
港に変えると船宿のおじさんがおもむろにクーラーBOXを開け、そこから全員にイサキを4匹ずつ配ってくれた。
おお、今まで受けたことない新サービスw
いつ釣れたイサキなのかは分からないけど海水氷に入っていたし血抜きもされていたので鮮度的に心配無さそう。帰ったらお刺身いってみよう!
今回の振り返り
大雨確定予報にも関わらず敢えて臨んだ7月剣崎沖のイサキ。大雨の時に釣りを強行するとどうなるのかもわかったが、他にも潮によって使う仕掛けを変える選択があるということを学んだ。
今後につながる結構貴重な体験だったかも。
大雨に釣りをする時はゴアテックスより一切水を通さない素材
大雨の時に1日通しで釣りをする場合、ゴアテックスなんて何の意味も持たないのかもしれない・・・。
ゴアテックスが有効なのは1時間~長くて3時間までか?今回のように7時間続けて雨にさらされながら釣りをする場合はゴアテックスではなく水自体を通さない素材の雨具が必要になるのかも。
雨で濡れる不快さ・冷たさよりもそれ以外の湿気の方が数万倍マシだ。
雨が分かっているときに船釣りをする際のレインウェアを調達しておかねば。
濁り潮の時と澄潮の時で釣れる仕掛けの色が変わる
今回、ラストの明暗を分けたのは仕掛けの色だった。船宿特製仕掛けだけでは勝負できない要素があることが分かっただけでも収穫のある経験になった。
初島沖のイサキはウィリー仕掛けを使わないので真似しにくいが、濁り潮対応の色は蛍光緑など強めの色合いが使われていることが分かる。
今度は必ずいざというときの予備として準備しておかなければならない仕掛けだ。
天候/仕掛け
- 天気:雨時々曇り(雨は最大約20mm)
- 気温:22℃(半袖+長袖+レインスーツ)
- 風速:5m~9m、北東から南寄りの風
- 潮:若潮、1.1m、うねり0.9m
- 仕掛け:クッションゴム1.5mm×30cm
- ハリス:フロロ1.7号、ハリ:エアロ伊勢尼4号、エダス8cm、枝間60cm、全長2.5m4本バリ
- ハリス:フロロ1.5号、ハリ:エアロチヌ1号、エダス10cm、枝間50cm、2つ目の針からは75cm。全長2.75m4本バリ
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