【真冬が吉】ミシュラン店から指名される漁師の旬の鮮魚セットを頼んでみた【有明海】

色んな魚はすべて良型お魚取り寄せ
色んな魚はすべて良型

隠れた実力者的な鮮魚のお取り寄せを試してみたい!

最近僕が良く使う鮮魚取り寄せのサイトって「漁師直送市場」とか「のん気な魚や」とか。あとは楽天やyahooショッピングに出店しているお店から取り寄せることが多いんだけど、最近ほかのサービスも気になってきてる。

それが「食べチョク」と「ポケットマルシェ」。

どちらも生産者と一般購入者をオンラインでつなげるプラットフォームのサービスで、お魚関連でいえば「〇〇漁業」の「〇〇さん」から魚を直接購入することができるといったもの。

プラットフォーム的なものと言えば鮮魚取り寄せの専門サイトの方が扱っている漁業者さんも多いんだけど、食べチョクやポケットマルシェも中々マニアックな出品が多くて面白い。北海道で活け締め&血抜きされた秋鮭が予約販売されてたり、ウマヅラハギ単品での注文を受け付けてたり、もちろん鮮魚セットも受け付けてたりと、個性的な商品がそろっている。

今回は、そんな個性的な商品がそろう食べチョクから「これは気になる!」という鮮魚セットがあったので早速試してみることにした。

ちなみに食べチョクは↓こんな感じのサイト。ポケットマルシェのような農家や漁師さんから直接食材を購入して届けてもらう、というのが売りのサービス。

野菜や米、果物のほかにも魚介系、畜産系と色々な分野の生産者が集まっていて見ていて結構楽しいよ!

食べチョクで販売している漁師さんを発見!

で、早速見つけたのがこちらの鮮魚セット。

五つ星ホテルやミシュラン店から逆指名される漁師のこだわり活き締め【豪華3匹+】旬のおまかせセット★有明海直送!!

面白いタイトルの商品名だw

楽天やその他のサービスでは見たことが無いので食べチョクからのみ注文を受け付けてるようで少しレアな漁師さんなのかな。

鮮度保持、そしてコスパの良さには自信を持っているようで、特に説明に「小売価格約8,000円くらい」と書いてあるのに興味をひかれた。普通ならそれくらいするお魚入ってくると!これは期待大!!

商品の説明には3匹程度、と書いてあるのでおそらく少数精鋭で魚を発送するスタイル。

熊本県の天草・牛深の海域で獲れた魚を発送してくれるようで、活け締めまでしてくれるようだ。説明を見ると「活け締め・神経抜き」を行っているとのことなので、到着に時間がかかっても大丈夫そう。

ミシュラン店がどんなお魚を仕入れているのかも気になるし、熊本の海からのお魚というのも気になる。そして活け締めの魚が来るならもう美味しいこと間違いなしでしょ!ということでこの鮮魚セットを今回は頼んでみることにした。

早速注文してみると発送連絡に見た目と食べ方がついてきた

早速ぽちっと!

そういえば九州からの注文って初めてだ。到着までに時間かかりそうだけど神経締めはすべての魚にやってくれるのかな、どうかな?届いたらすぐに処理した方が良いかな?

と悶々と待ちながら数日たったころに発送完了連絡のメールが入った。

本日発送で到着予定日が2日後になってるあたり、やはり熊本は遠いなぁ、と思いを馳せつつ(?)メールを読んでいると入っているかもしれない魚の魚種の説明がついていた。

  • おじさん 見た目:下あごに2本のひげ
  • ブダイ 見た目:オウムのくちばしのように歯のそろいが不均一
  • カワハギ 見た目:円形に近い形で鱗は厚くざらざらしている

こんな感じ。簡単な見分け方を書いてくれてるのは嬉しいすね!おすすめの食べ方も刺身、汁物、ポワレ、煮付け、フライといった王道の調理法を魚ごとに書いてくれているので食べたことが無い魚でもそんなに迷うことはなさそうだ。

食べ方と見分け方が書いてあったのは↓こんなラインナップだったので、この中からどれか入ってくるってことかな?

  • オジサン
  • カサゴ
  • イサキ
  • ブダイ
  • カワハギ
  • タカノハダイ

オジサン・・・は以前イサキの外道で釣れてイサキより美味しかった近縁種のホウライヒメジの記憶があるのでかなり期待大!

カワハギはウマヅラハギと同じように鮮魚セットを頼むと意外と会うことが多い肝和えが超絶美味いお魚。ただこの時期ってまだ夏だし肝はほとんど無いのでは?

最後に、今まで食べたこと無い2種、ブダイとタカノハダイどちらも白身のようなんだけどオススメの食べ方に「刺身」の文字が無いのが気になる。生で食べるよりも加熱していただく方が美味しさを活かせる魚ということなのかな?

お魚到着!!

そしてついに鮮魚セットが到着!

まさかの段ボール(笑)

段ボールは初めて
段ボールは初めて

段ボール全然冷たくないけど大丈夫なのか?

めっちゃ不安になってすぐに処理に取り掛かることを決意。段ボールを開けてみると↓こんな感じ。氷も入ってない。嫌な予感MAXになりつつ魚を見てみると・・うーん・・・・若干冷えてる?・・・

そりゃそうだよな、今まで頼んだ漁師さんで段ボール&氷無しってところは無かったよな。今真夏だし、まあ冷蔵便っていったってこうなるわな。

大丈夫なのか?魚?

クッション材は入ってる
クッション材は入ってる

どの魚も良型揃い

久しぶりにやばい鮮魚セットが当たっちゃったのか?とテンション落ちつつ魚を出してみる。どの魚かわからないがアウトな臭いをだしているものがいるのは間違いない。

即座に食べられるものとそうでないものを選別して、臭いがある魚は捨てよう。そう思いながらまな板に順においていくと、お、どの魚も結構な大きさ!

小魚は無くすべて30cmほどの大きいものばかり。しかも今回はすべて白身だし、確かに鮮度は別としてこの内容だとお安い印象はあるな。

色んな魚はすべて良型
色んな魚はすべて良型

魚を一つ一つ吟味していく

さて、保冷剤ゼロで到着したら即処理にかからなければならない今回の鮮魚セット。初見殺しだな、とおもいつつも迅速に処理していく。

オジサンといいつつこれはオジサンなのか?

オジサン・・?
オジサン・・?

オジサン、と書いてあったけどこれは以前釣ったホウライヒメジを思わせる雰囲気がある。オジサンなのこれ・・・?

相変わらず鱗は超大きいくせに取りやすいというさばきやすくて良い魚。

目も澄んでるしこの魚は大丈夫そうだ!しっかりした大きさなのでどんな料理でも美味しく行けそう。

3枚おろしにしてみたらみから血が出てきた。下処理した時に出てくる血は少なかったので血抜きはある程度されていると思われる。ある程度だな。

カワハギは、、だめですね。。

夏カワハギ
夏カワハギ

今回臭いを出してしまっているのはこのカワハギだった。

まず目が澄んでないあたりから嫌な予感はしていたが、臭すぎる。

手前の方は血抜きが出来ていないのか、身全体が赤くうっ血していた。三枚おろしにしてもやぱり嫌な臭いは取れず食べるのを断念。

もう片方も背側がうっ血。どうも血から臭いが出ているようで、こちらも頑張って食べるほどの価値を感じなかったのですぐに袋に入れて冷凍庫でお眠り頂いた。

ちなみに夏カワハギなので肝は食べるほどの量は無し。(とはいってもこれだけ血が入ってて臭いもでてるから食べる選択肢無いけど)

うーん、だめだな。。

鮮魚セットの取り寄せを始めてから今回初めて魚を捨てることになってしまった。。

真鯛は目がきれいでいけそうな雰囲気濃厚

硬直の解けてない真鯛
硬直の解けてない真鯛

先ほどのやばいカワハギとは打って変わってこちらの真鯛は目が非常に綺麗。水洗いしたら表面についていた臭い血(多分カワハギの)も取れて真鯛特有の香りが顔を出した。

これならこの真鯛は美味しく食べられるぞ!

丁寧に処理してきっちりペーパーに巻いて氷温冷蔵室へGO!!

イラは目が不安だけど変な臭いはしない。

イラ。大急ぎで処理
イラ。大急ぎで処理

お分かりだろうか・・・後方のイラの目ががっつり濁っていることに・・・

冷やしすぎて濁るならまだ良いんだけど今回は冷やしすぎの線は絶対ない。と言うことはそれだけ劣化が進んでいることの分かりやすいバロメーターだと認識し、イラは何も考えず最速で処理。

最速で処理・・・したいのにこの魚うろこがすーごく取りにくいんだけどw

鱗取り使っても苦戦する。横にひくんじゃなくて縦にひいたり回すように引いたりしてもなかなか取れずに苦戦。なんだかんだで時間かかってしまった。。

次は頭を落とす。落とした頭?食べませんよ。鮮度劣化の影響が超出やすい部位じゃないすか。煮付けにすると美味しいと聞いたことはあるけど、頭はさっさと落として問答無用で冷凍庫行き。

・・・と、ここまで処理してようやく臭いが無くなった。

イラもカワハギに汚染された系だったか?身は微かに磯っぽい香りがあるけど気になるほどじゃない。これなら身は冷やせばちゃんと食べられそうだな、と判断し頭を落した状態で冷蔵庫で保管することにした。

初日はオジサンを寿司にしてみる

いやー、やってきた鮮魚を突然処理しなきゃいけなくなって疲れた・・・いつもはキッチンを魚用に準備してから臨んでたので今回の様なイベントは疲れる。。

疲れたので本当は全種でお寿司作ろうと思ってたんだけど取りやめてオジサンと依然頼んだ秋鮭でお寿司にしてみた。

実はイラも使ってる
実はイラも使ってる

オジサンね、身が硬いんですよねー(笑)

早すぎたかー。本来は3日ほど寝かせてからだよな、もしかしたらとは思ってたんだけど、ここにきて鮮度が良すぎて身がまだ硬いという・・・・

この段階だと、まだ秋鮭の方が美味しいなー。このオジサン脂ものってないみたいで初日に食べるには旨味も食感も何もかもが足りない。残しておいた半身は数日寝かせてみよう!

ついでにイラもちょこっと使ってみたけど、ほどほどの血抜きだったようで身から少し血が出てくる。味わいは淡泊で可も不可も無しかな。臭みは無いので色々な調理に使えるポテンシャルは感じる。

2日寝かせて唐揚げにしてみた!

ちなみにイラとオジサンをその後2日寝かせた後に唐揚げにしてみた。

これが美味い!!

外はカリッとなってて身がほろっとしていて実に良い食感。イラもオジサンもほろっとしていたけどイラはその後少し緻密なねっとりした感じがあってまた美味しかった。

今回はどちらも加熱調理で美味しさを味わえるタイプの魚だったのかも。

厚めの唐揚げうまし
厚めの唐揚げうまし

煮付けで食べるとイラの味わいが変わった

今回のイラ、刺身や寿司、煮付け、唐揚げで食べてみたところ、煮付けでタラの様な風味が出てきていてすごく美味しかった。

骨離れも良くて食べやすいし、身は適度にふわっとしていて風味も良いしで鍋のために存在している魚な気がする。白菜と白ネギ欲しくなった(笑)

イラは磯系の魚だし、夏じゃなくて冬が旬なんじゃないかな、もしかして。

まとめ

今回の鮮魚セット、その説明書き通り、コスパは良いと思う。コスパだけでなく、関東からは遠隔地となる九州地方・熊本の魚をこれだけの鮮度でお取り寄せできるのは結構貴重かも。

ただ、鮮度は不安。

魚+ビニール袋+プチプチ+段ボール、じゃなくて、魚を発泡スチールにいれて隅っこに氷袋入れておくくらいの方が良いんじゃないかと思った。

もちろん、神経締めまでされていることを確認したので魚自体の持ってる鮮度は良いんだけど、氷やしっかりした断熱材無しで配送業者の「冷蔵」を信じるのは結構リスキーだと思う。真夏に冷蔵トラックの扉が頻繁に開けられているのを見るし、ちょっとだけでも38℃の真夏の気温にさらされれば冷蔵は弱くなるはず。

そして血抜き処理が甘い。カワハギが臭くて食べられないなんて初めての経験だよ(笑)

血抜き処理が甘くても0℃付近で保たれていれば臭いの発生はかなり抑えられるはずなんだけど今回は保冷も甘かったっぽいのでもうなんだかね・・・

イラやオジサンも、3枚におろしたら身から少し血が出てきた。出てきた血の量は少なかったので血抜きしたのはそうなんだろうけどやっぱり甘い。

今回の鮮魚セットだと熊本の美味しい魚を食べてみたいけど、次に頼むなら冬だな。真夏にここに頼むのは鮮度の面で不安なので次に頼むなら外気温も0℃付近になる1月下旬から2月!ここで頼めば魚がしっかりした状態で届くはず!!

そして冬のイラを食べてみたい。あの魚、冬は脂ものってもっと美味しくなると思うんだよなー。

ちなみに今回の漁師さんのサイトはここ

そういえば近々下処理済みの鮮魚セットも出す予定、みたいなことブログに書いてあった。漁師さんのページ、継続ウォッチしておこう。

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