荒れた海に翻弄されつつヤリイカ8にスルメイカ1をゲット!!
海は中々の時化具合でしっかり船酔いしたものの、ようやくイカを手に入れた!!
ヤリイカ8杯とスルメイカ1杯!!
イカってビジュアルが良いね~!!
前回イカ0に終わったので初心者枠として再トライ
イカ狙いのリベンジに今度は南房のイカ
前回は小田原のおおもり丸でイカを狙った。この時が初めてのイカ狙い。
この時の釣果は0。
その代わりイカ釣りの基本動作を一日講習という形で教わることが出来た。はず。
他の釣りと一味違う仕掛けを使ったり、投入機を使ったり、取り込みも気をつけないとすぐにオマツリしたり…結構独特な釣りなんだなー、と学び、リベンジを誓ったのがこの時。
そしていざ、今回は釣り場所を変えて2回目のイカに挑んだ次第!!
初心者に超親切そうな船宿HPに誘われて新盛丸にお邪魔することに
前回1日フル講習を受けたといってもイカが乗ったことは一回もないので正直イカが釣れたあとの取り込みは自信無し・・・w
ということで、初心者でもレクチャーしてくれそうな船宿を探しているとなんだか良さそうな雰囲気のHPを持つ船宿、新盛丸を発見。
この船宿、なんとサイトにアクセスして最初に出てくる文字が「初めての釣りも丁寧にご指導」。
なんとなく悪い評価も見当たらなかったので即決で予約!!
集合時刻1時間前に到着するも残り席わずか4つ
集合時刻は5:30だったので念の為4:20くらいには港に着くよう出発した。サイトには船宿の店舗らしき住所がアクセス先として記載されているもののよーく見ると「船着場に行って席の番号札を取り、周辺で待っていて」的なことが書いてある。
Googleマップには船着場が示されていたのでいざ向かってみると確かに小さな案内板も出ていた。船の反対側には席取り用の立て札もあったので「この辺で待てばいいか」と車を駐車。
席を確保しようと立て札を見てみると…お!
残り4席!!
みんなどんだけ早く来てるのよ…(–;)
受け付けをすませて仕掛けをセットアップ
白い車で料金を支払い乗船
5:00を過ぎてきたら白い車が船の横に止まり、船宿のスタッフによる誘導が始まった。駐車する場所も改めて案内される。道路の海側に並んでる車の列が正しい駐車場所だったみたい。
ぼちぼち着替えをしたりして待っていると白い車からテーブルが出され、灯りが灯る。受付はそこのテーブルでするらしい。
乗船名簿に氏名や住所を記載して、車のキーも小箱に入れる。へえ、この船宿は車のキーも預かるのね。
その後受付。名前を言ったら「貸竿ですね~」と穏やかなやり取り。ついでに「イカ初めてなので釣り方教えて欲しいです」と伝えたら「うん、後でね」と和やかな受け応え。
まさかこの受付のおじさんが船長だとは思わなかった。船長って基本荒っぽいイメージが定着してたので…
そういえば受付で仕掛けとオモリ聞かれなかったなーと思ってたら、仕掛けは船長に言えば買えると中乗りさん(船のスタッフさん)が言っていた。
船長は受付したり出船準備したりで超忙しそうで中々声かけるタイミングがわからない。船宿ではいつものこと。
仕掛けも無事購入!
イカの投入機はおおもり丸と同じタイプのもので船の前方に格納されていたので自分で運んでくる。電動リールの設置などは中乗りさんがやってくれた。
中乗りさんにも「イカは初めてです」と伝え、投入機と竿の設置間隔に問題ないか見てもらう。
その間に船長から仕掛けを購入してセットアップ完了。
船宿仕掛けは、ツノ5本のブランコ仕掛けのようだ。
ちなみにおもりは150号。
釣り方に不安があるまま釣り開始!!
とりあえず周りを見てやってみろ方式
今回は楽だなーと思っていたら釣り方を聞けないまま6:00に出船。
なんとなくおおもり丸の記憶はあるし、あの時は1日フルで投入から取り込みの練習をしていたので正直あまり不安は無い。
・・・無いけど、もしや釣り方レクチャー無いままぶっつけ本番なのか…?仮に本当の初めてだったとしたらこの時点で小心者の僕の不安はMAXになっていたと思う。
そして出船から15分ほどの場所で釣り開始の合図。結局教えてもらえず。
「周りを見ながら2、3回やってみて~。何かあったら都度アドバイスしていくから~。」
ひええええw
こんなにクセのある釣りで周りの真似しながらなんて初めての人は無理でしょ、と思いつつ大体覚えてるので普通に投入…着底してとりあえずさっさと糸フケをとる。
棚は10mまでとのこと。
まずはゆっくり聞きあげるも反応無し。
…さて、ここからどうすれば良いんだ…?
右のベテランさんを見るともうイカが乗ったらしく巻き上げを開始してる。マジか!と、焦りつつ、しゃくって巻き上げを繰り返して棚上限まで来たら下まで落下を繰り返す。
船長からはこのタイミングでようやく「底に着いたらしゃくって棚上限まで探る」とアドバイス。なるほど、自分のやっている釣り方でそんなに間違えてはいないようだ。
しかしイカが乗らない…というかイカが乗る感触というのがまったく分からないw
そうこうしているうちにベテランさんが大きなイカを2杯取り込んだ。
いいなあーー!!!
結局ベテランさんに教えてもらう
この場所での流しが終わり、15分かけて別のポイントへ。
その間にすかさずベテランさんと会話!!(もはや船長は当てにしていない)
「使っているのはブランコなんだよね?」から始まり、イカ釣りの基礎をしっかり教わる。
着底からの誘い方
- 着底したらすぐに1mあげる(おマツリ防止)
- ゆっくり聞きあげて反応を見る
- 反応なければ竿を下ろしながらリールを巻く。
- そのままゆっくりめにしゃくって竿を止めてまた反応を見る
という動作を繰り返すとのこと。「反応」とは明らかに生命反応があるので分かるらしい。
特に注視するのは竿先
- 竿を上の方でピタッととめたらまずおもりの分だけ、竿先が曲がる。そこで止まればイカは乗っていない。
- そこからさらに曲がれば乗っている。
- さらにクンクンと不規則に曲がるようなら間違いない。少し大きいイカなら重さもあるので巻き上げている時に重さを感じることができるらしい。
スルメイカをゲット!!仕掛けとオモリもロスト!!
スルメイカ1杯確保
船長アドバイスより遥かに詳しい情報を得たところで次のポイントに到着。波の勢いが結構強い。船酔いしそうだけど耐えながらここで再チャレンジ!
着底後すぐにグイッと1mあげてそこから聞きあげ…ると、、
おぉ!?なんか重くなった!巻き上げ開始!
竿先はしっかり引き込まれていて何かが掛かっているらしい。早く巻きすぎると足が取れて逃げられちゃうとも聞いたので中速くらいでまきあげていく。
すると途中でフッと軽くなる。…あれ…逃げられたか…?
仕掛けが上がってきたので取り込んでみると見えてきたイカのフォルム!
おぉ・・・ついに初めてのイカ!!スルメイカが1杯!
そして一番下のツノとオモリが見えない
しょうがないのでオモリと仕掛けを買うと、「スルメイカは齧ってくるんだよ」と船長。
そっか…おもりまで切られるとお金がかかってしょうがないので切るならツノだけにしてほしいなー。というかついてたらスルメイカ2杯ゲットできてたのか!惜しいぜ!!
ちなみに仕掛けとおもりで1500円。イカの仕掛けは高いね…切られた仕掛けは念の為保持しておき、新しいものに付け替える。
さらに仕掛けロスト。中乗りさんとのやり取りで意欲低下
次の流しでもイカの反応あり!さっそく巻き上げていく…と、残り20mのところで変な反応に変わる。遠くの人とオマツリしたらしい。
中乗りさんが問答無用で仕掛けを切っていきオマツリは解消。イカも外れ、おもりも消え、付け替えたばかりの高価な仕掛けはツノだけに…。
そして中乗りさん自ら切っていった仕掛けについて面白いことを聞かれる。
中乗り「このツノはあなたの?」
僕「いや、わからないです」
中乗り「自分のなら色わかるでしょー!」
僕( ゚д゚)「わかりませんって」
いや船に乗る前にイカ初めてって伝えたよね?ガチの初心者がツノの色なんて覚えてると思うかい?
「これはどうすれば…」と呟いていたら中乗りさんから「これね、仕掛けの残骸」と、文字通り残骸を渡される。
残骸って、そんなこと見れば分かるわ
え?また買うの…?ランチ代以上かかる仕掛けをまた買うのですか…?それはよろしくないですね…
こんなハイペースで仕掛けをロストするとコストがかかって仕方ないよとテンション急降下。
波も風も強いし、船のスタッフともコミュニケーションとれないし、仕掛け代が嵩むしで釣りを頑張る気持ちもだんだん失せてきたので、さっき取っておいたツノ数の少ない仕掛けを流用することにした。
ハリスを繋げて一番下におもりもつけて…あぁ、船酔いしてきた…今日はスルメイカだけで終わりかな…後はぼちぼちやるかな…
時化模様の白浜沖で初のヤリイカもゲット!
白浜沖は年末キンメを彷彿とさせる荒れ具合
その後スルメイカの釣れたポイントから場所を移動。今までのポイントはクロムツの釣れる洲崎沖。ここからは完全に湾外となる白浜沖に繰り出す。
30分ほどで到着するも海はさらに荒れていた。
強風が吹き荒れ、雨も降り出し、波はいつぞやの金目鯛を思い出すような高さ。まわりの釣り船が波に揺られて普段見ないような動きをしている。
本当にこの状況で釣りするんですか…?本気…?帰りませんか…?と聞きたくなるような時化だ。
幸い船酔いは軽かったのでポイント移動は横になり、仕掛け投入の合図で即座に釣りを開始するスタイルで続行。
だめだ、アタリがまったくわからん!!!!
波も強いけどさらに潮も早い。仕掛けは流されるし底から1m上げたところで波で仕掛けもフラフラするし、正直釣りにならない。
なんか竿先が重い気がしたらとりあえず巻き上げてみる。この時ちゃんと重さを感じられれば乗っていると見た!と読んで巻き上げてみると、、
ヤリイカついてるー!!
ようやく初のヤリイカをゲット
周りとのオマツリを回避する方法を編み出した
ちなみにこれだけ時化ているからか、結構な頻度で周りがオマツリを発生させている。そんな中なんとなくわかった。
大体だれかが巻き上げている時に他の人の仕掛けに絡むことが多い。特に一斉に巻き上げをしているときに起こりやすい。
ということで、「はい上げて下さーい」という合図があってから一呼吸だけおいて、まわりより少しだけ後ろから巻き上げていくことで自分起因のオマツリ発生を回避できた。
このコツを見つけてから以降、僕が発生させるオマツリは0だった。
海が落ち着いてきたら拾い釣りで少しずつイカを追加し終了
ポイントは少しずつ湾内に向かい、それにつれて波もやや落ち着いてきた。
ヤリイカを1杯手にしたことで少し運が向いてきたのか、自身のやる気が戻ってきたのか、ポツポツとヤリイカをゲット。
しっかりしゃくりあげて2秒程まったところで竿先がグングンと反応する時もあり、たまーにちゃんとイカが乗ったのが分かる。
船酔いは治らないものの投入は毎回出来たのでポツポツと拾い釣りをしながら1:00に釣り終了。
折角なので1杯は沖漬けにすべく、活き締めして即ジップロックで漬け込んでおく。
帰港までは数十分あるのでその間に帰り支度を済ませる必要がある。
酸素缶も持ってきてはいたものの、、とにかく体力を削られたので活きイカパックは今回無し!
湾内に入って揺れが少なくなってきたら、 クーラー入っているブロック氷を崩して上にアルミを巻いた100均のイカ箱を乗せる。以前100均の道具でイカを乗せる箱を作ってみたものがここでようやく日の目を見た。
さて、イカを活け締めして入れたら、後は横になって体力回復だー・・・
ちなみに活け締めは以前調べたイカを締める専用の道具を使って↓こんな感じで実施。
そして無事帰港。
港に戻ったらお土産に生わかめとミニヌードルもらった。ありがたやー。
今回の振り返り
この船宿は初心者向けではない
これだけは注意したい。この船宿は初心者向けではないと思う。
決して悪い船宿ではない。ある程度釣り方を押さえていればそんなに苦労することは無い。
最低限、切られた仕掛けを繋げて補修できるスキルを持っていることと、ツノとハリスを繋げて仕掛け自体を作り直すことができないと、オマツリして仕掛け切られてロストからのコスト増につながる。
また、船長からのアドバイスより隣に座っている常連さんに聞いた方が良かった。中乗りさんと話をするとストレスを感じることもあるので最低限で良いと思う。
HPには初めての釣りも丁寧にご指導とあるが気にしてはいけない。丁寧さってなんだっけ・・・?
僕はうっかりHPを鵜呑みにして普段の船宿フィルターを外して期待値を上げてしまったばかりにそのギャップに戸惑ってしまったが、そこを注意すれば特段問題の無い船宿ではなかろうか。
ちなみに次回もイカ狙い、この船宿で行ってみようかなと思っているところ。この船宿の雰囲気が分かったので2回目以降なら戸惑うことも無さそう。
風速10m超えの湾外太平洋は釣りづらい。波は最大1.2mくらいまでかも
洲崎沖はまだしも、白浜沖は波と風で非常に釣りづらく船酔いしてしまった。
特にイカの場合は竿先の反応で乗っているかどうかを判断しなければならないのでアタリが判別できないほどの時化では釣りの難易度が高くなってしまう。
Windyでは↓のポイントで風速11m、波は1.6mとあったが実際のポイントはさらに南で風も波もさらに強かった。このポイントで快適に釣りが出来る目安としては風速10m、波は1mまで、、どんなに大きくても1.2mくらいまでになるかと思う。
この目安を超えるようならキャンセルするのが英断。
天候/仕掛け
- 天気:曇りときどき雨
- 気温:5℃~11℃
- 風速:北東~東の風12m
- 潮:中潮 1.6m
- 仕掛け(船宿仕掛けを使用):11cmイカヅノ5本
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